kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

OMMF2018を終えて

どうもこんにちは、こんどうたけしです。
岐阜県大垣市で12月1日2日と開催されたOMMF2018(大垣ミニメーカーフェア)の事で記事を書こうかと。

と、いいますか、実は前回のOMMF2016の際にも1人の方、そして今回も別の1人の方に「ブログとかありませんか?」と聞かれたんですがツイッターしかやってないという話で、ブログはあるにはあるけれど最近は仕事疲れで気力も無く停滞気味。

・・・で、一応ツイッターからこちらへのリンクをはって、ツイッターでは描ききれない事を書こうかと思ったわけです。

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OMMF2018展示風景

こちらが当日の展示の様子です。

主な展示物は

タイムドメインスピーカーを参考にした無指向性スピーカー2種(ユニット違い)
・そこから発展した後方消音型スピーカー(当方命名
・ラインアレイ型8連スピーカー
・ダクト付き小口径ブックシェルフスピーカー

以上が主な展示物でありました。

OMMF2018にご来場された方で当方に興味を持ちブログにまでたどり着く方が何人いらっしゃるのか、このブログがただの独り言になる気もいたしますが各スピーカーの概略について、ここで改めてご説明いたします。

無指向性スピーカーですが、タイムドメインスピーカーを参考にしておりますので空洞の四角柱の中に吸音材(ニードルフェルト)が入りましてその上にクッションラバーを用いてスピーカーを取り付けたバッフルが乗っている形のスピーカーです。

材料はコンパネ(1800mm×90mm一枚で本体ボディー部分が出来ます。

片チャンネルあたり
850mm(約)×140mm×12mm(幅が狭い方) 2枚
900mm(約)×164mm×12mm(幅が広い方) 2枚
バッフルパネル 137mm×137mm×12mm 1枚

この寸法でコンパネから2本分の材料が取れるはずです。
ホームセンターで1800mmの板を、まず半分にカットして900mmの板2枚にしてもらいます
そこから140mm幅を4枚 164mm幅を4枚、残りの板で137mmの幅の板を切り出してもらい、あとは家で加工します。

細かい所まで書くのはめんどくさいので適当に考えて試行錯誤願います。
それでも聞きたい方はツイッターの方からDMでお聞きくださいすみません。

( ・ω・)、オープンソース主義ではないってのもありますが・・・

で、四角柱の中でスピーカーの後ろから出る音を消音して、内部圧力変動に伴う空気を下に抜くという方式です。

会場では完全な無指向性ではなくスピーカーの上にタブレットスタンドを使用した反射板を取り付けしてデモをしておりました。

結局の所、高音があんまり聞こえないのですよね。高音域は指向性が強いのでどうしても上に飛んでいってしまって聞こえないのです。家で聞くなら別に良いですしタイムドメインスピーカーはリフレクター付けてませんし。

だいたいそんな感じです。

後方消音型スピーカーの方はタイムドメインを真似した上記のスピカーのユニットの方向を上向きから正面へ変えたもので内部構造は基本的に同じです。
ですから、スピーカーユニットの後ろの音はエンクロージャー内で消音されて下に抜けます。
高音の嗜好性の問題は良くなりますので普通に聞きやすいスピーカーです。

で、この構造ですが「共鳴管スピーカー」や「バスレフスピーカー」のような動作もします。
ただ、そういう前提で設計はしておりませんので「音響特性を考えてこのサイズなんですか?」といわれますと答えはノーです。

スピーカーユニット正面からの音を聞き、それを打ち消してしまったり雑音となってしまうスピーカーユニットの後ろから出る音を消音する。なおかつスピーカーユニットに負担をかけずに自然な鳴り方をして費用は極力抑える。これが全てです。

自分は常々、周波数特性を気にして「自分では設計は無理だから」と自作スピーカーを諦めてしまう人がいるのではと思っております。

その上で、「では既製品はそれほど良い音がしているのか?」と思いますと大手メーカー製でも音はバラバラ様々で、スピーカーの設計・製造技術は成熟しているにもかかわらずなぜこのような差があるのか?良い音(好みの音)もそうでない音のスピーカーもたくさんあるじゃないかと。

ですので、基礎はとても大切だと思うのですが、まず自分で作って聞いてみて「どんな酷いものができるのか?出来たのならどうしてそんな音なのか?」という事を体感してみるのが良いと思っているのです。

その結果いくつかスピーカーを作ってきまして今があります。その中で「やっぱり駄目なんだ」とか「意外といいじゃん?」って事がありまして、それによってスピーカーに対する迷いが減って頭を悩ませる事も減りました。

自分でやることで、既製品の音が「これが本当に良い音なのだろうか?」という迷いが減るのです。

後、ここまで書いてめんどくさくなったんですが、

「良い音と評判のスピーカーユニットは良い音がする。それがたとえ酷い箱であっても」

ってのは特に実感した所です。
安いスピーカーユニットでいかに良い音を出すか?というのは非常に取り組み甲斐があるんですが、安くても物が良いユニットは良い音が出ますが安い分、物も悪いといったユニットではどう頑張っても良い音は出ません。

こういうのも、自分でやってみてわかる事ですし、その結果、市販されているスピーカーへの理解や納得、満足度なんかも違ってくるわけです。

と、いうわけで酔狂な片は是非とも自作スピーカーを作ってみていただければなと。興味がわく人が増えないかなと非常に不親切で上から目線な態度ですが思うわけです。

住宅事情の問題等で自作スピーカーが作れない方は大勢いらっしゃると思いますので誰しもが出来るわけではないですが、それでも小型のものであれば何とかなると思いますし、世の中にはスピーカーの作例やキットなどもたくさんあります。

今回のOMMF2018での展示で数人でもこの趣味に足を踏み込んでいただけたなら幸いです。


ちなみに、あの程度の展示でもめちゃくちゃしんどかったです!
車への機材の積み込みと会場内への持ち込み、昼食も後回しにして来場者の方への対応など結構大変でした。

( ・ω・)、でも、本当に勉強になりますね。成長した感があります。

ツイッターではここまで書くことは不可能ですがちょっとすっきりしました。
今回紹介し切れなかったスピーカーは後日改めて。

それではまた!