kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

(下書き)手配線アンプの魅力・・・と、苦悩?

手配線アンプといっても製作経験が無いと何のことかさっぱり分からないと思います

このブログで頻繁に取り上げているKA−10SHは完全手配線アンプです

あ、あと、そんなにKA−10SHを何でお勧めするのかといえば、このアンプにほれ込んでおりますし、春日無線さんのファンでもありますので、悪い事はあんまり書かないかもしれません(ヲィW

ただ、良きも悪きも知った上で、十分お勧めできるので取り上げております

ほら、あれだよ、「男だったら黙ってカワサキ」って言うじゃないですか?ああいう感じ<違うW

いかにKA−10SHの完成度を高めるか?自分好みに仕上げるかっていうのは面白いんです

話脱線(笑


で、手配線の良さなんですが
たとえば、プリント基板で2個のコンデンサーを回路としてつないだとします

プリント基板上に2個のコンデンサーを載せて、ハンダ付け箇所は合計4箇所です(プリントパターンに4個穴があるからそうなりますね

4箇所のハンダ付けで、4箇所の「ハンダの音」が乗るわけです

これが、手配線であれば2個つないでも3箇所です
理由はパーツとパーツを直接結ぶからです

で、この次のパーツをつなぐ際も1回ずつハンダ付けの箇所が減ります

これが手配線の第1のメリットです

第2として太い配線材が使えることです
プリント基板は「銅箔」に電気が通りますが、手配線はパーツのリード線、もしくは好みの配線材が使えます

第3として立体的にパーツを配置できるというメリットです

プリント基板であれば、多層基板がこれに相当するのかもしれませんが多層基盤はノイズの問題が解決できない場合があります
手配線は余裕を持った高さにパーツを設置したりできます
万能ではないですけどね(^−^;

第4としてパーツの変更が比較的容易という事でしょうか?
これは、厳密にはプリント基板には銅箔、プリントパターンの剥離などの問題でパーツを余り交換すると基板が破損するといった問題が発生するのですが、手配線はそれが無いのです

第5として放熱性が極めて高い事です

第6としてプリント基板の製作をしなくても良いので試作が容易という事です

回路図と部品があれば、すぐに回路が組めます

プリント基板と比べ3次元構造で風通しが良く、特に真空管アンプの場合は発熱がありますから、特にこれは有効です

でもあれだ、ほら、A級動作のアンプってすごく発熱しますよね・・・真空管とか半導体とかっていうより、機体ごとに評価するべきでしょうね

第6としてプリント基板の製作をしなくても良いので試作が容易という事です

プリント基板では、回路が決まっていますが、手配線はいつでも回路自体を変更することが可能です
試作、検討、これらがすぐに出来ます

さて、ここまで持ち上げておいて、落とします(笑

手配線の問題です

まずは、手間がかかるという事です
プリント基板の3倍かかるといっても私としては過言ではありません(人によります)

私の作り方が絶対回答ではありません
人によっては「これではだめだ」と言う人もいるでしょう

そんな前提でお話しますが、プリント基板であれば、プリントパターンにある穴にパーツを入れてハンダ付けするだけですが、手配線の場合は(人によりますが)事前にパーツの足を曲げたり、長さをあわせて切ったりして形を整えて、取り付け部分に合わせてから、仮止め(もしくはからげて)をしてからハンダを流すといった作業になります

そのため、ひとつの部品の取り付けに数倍の時間がかかります

また、ひとつのハンダ付けポイントに複数のパーツの足が接続される事があるのも手配線ならではです
これにより、ハンダ付けのポイントが減る事はとても好ましい事ですが、作る段階では、それを知っていないとスムーズに製作できません

さて、難しそうな手配線ですが、誰でも最初は難しいと思うものです
失敗もあるかもしれませんが、誰でも作ることが出来ます

とりあえず部品がくっついていれば機能的には問題ありませんから、マニュアルにそってパーツをつないでいき、ハンダで止めればOKです

失敗すれば音が出ないだけなので、そのとき直せばいいです

ただし、注意点として
1.電解コンデンサーやダイオードなどの極性のあるパーツは極性を必ず確認して合わせること(逆につけると破裂や焼損の恐れあり)

2.異常動作をする時や、煙や異常なにおいがしたときは電気を切って回路を確認する

3.感電しないように気をつける(通電を一度でもした場合、コンデンサーに電気がたまっていて感電して危険)

などがあります

マニュアルにそって製作すれば問題は早々ありませんし、多くの場合がパーツの破損前にヒューズ切れを起こします(100%安心保障は出来ませんが)

注意しなくてはならない事は多いかもしれませんが、誰でも最初は初心者です
私も最初は初心者でしたし、独学で今まで製作を行ってきました

現在はインターネットの普及でこういったノウハウについてもある程度情報収集が可能です

ぜひ、チャレンジしてみて欲しいです

そうですね、手配線をプッシュしまくりですが、最初はプリント基板のアンプキットなどを作ってみるのは良いことだと思います

どうやったらハンダを溶かしてパーツを付ける事ができるのか?というさわりの部分に慣れてから手配線を行うのが良いと思います

でも、数十年前の先輩たちの自作ブームの時はプリント基板なんて全然無かったんですよね・・・
先人たちが出来て、現代人に出来ぬはずはない!(ともいえないけど)と、いう事でチャレンジしてみるのも良いかと思います

製作にあたってわからない事は春日無線さんにお聴きになるのも良いとおもいますし、当方でも可能な範囲でご相談にのります

苦労の末に出来る自分だけの1台は充実感がありますし、また、素晴らしい回路からなるサウンドはそれを揺るぎ無い物にしてくれるのではないかと・・・思うんですけど、いかがでしょうか?(笑

なお、製作、ご使用は自己責任で! くれぐれもお気をつけください!(>ヮ<)ノ”