kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

メイカーフェア京都MFKyoto2024 ありがとうございました

イカーフェア京都、2日間ありがとうございました。

自分は今まで地元の大垣ミニメイカーフェアか、NT○○といったイベントには出たことがあったのですがこれだけの規模のメイカーフェアに出展したのは初めてで大変多くの方に見てもらえてよい経験となりました。

 

さて、展示作品についての製作経緯みたいなものについて今日は書いていこうと思います。

 

一応ボイド管、紙管を使って手頃な価格で自作スピーカーを楽しんで欲しいというのが一番ですけれど、元々は2022年に福井県で開催されました「NT鯖江」にて、「何か新作を出したい」とか「積んであるスピーカーユニットを消化したい」、そんな感じの時に「手元にボイド管がたまたまあった」ので組み合わせてみたというのが初出です。(とはいっても、その時に手元にあったボイド管では細かったので買いなおしに行ったのですが

ボイド管で製作するにあたって、それ以前に製作して改良を重ねていた木製の四角い筒のスピーカーの構造を取り入れました。それがなければよい音のスピーカーはできなかったと思います。


木製のスピーカーは2016年に大垣ミニメイカーフェアに向けて製作された低コストな縦型のスピーカーです。コンパネ1枚でステレオに使えるようスタンドを除いて2台のスピーカーが製作できるものでした。

なるべく低価格で透明感、立体感、音像定位の良いスピーカーの製作が行えるように考えられたものでしたが、その当時にあった知識では籠ったような音の物になってしまい、改良にその後、数年思い悩むことになります。

一方でそんなスピーカーにも好適なスピーカーユニットがありました。

小型の5cmフルレンジスピーカーユニットであればこもったような音にはならず、一方で大げさにスケールを感じるような響きのある音が出たのです。

これは原音再生ということではないのですが、小型のユニットでスケールの大きな音を楽しめるのではないかということや、小型のユニットを使うのであれば低コスト化もできるであろうという話でもあり、大変ポジティブな体験となりました。

そして並行して10cmのフルレンジスピーカーユニットでこもり音を出さずにスピーカーとして品質の高い音を再生するエンクロージャー(スピーカーボックス)の改良に取り組んでいきました。

さらにそれ以外にも箱型のエンクロージャーについても数種の試作をしていき、その中で実体験による知識の習得が進んでいきました。これは忘れなければまた記事にしたいと思います)

そうして、様々な条件でも自分好みの音質を得る方法の知識を深め、その質を高めていくこと、それを応用して幅広い形状のスピーカーを製作できるようになっていきました。

ですのでボイド管でスピーカーを製作した時は、おおむね1~3日で完成といったところだったと思います。

さて、簡単にできるボイド管のスピーカーがほぼ即興で製作され、お披露目されたNT鯖江では想像以上の出来に一部の方には驚いてもらえました。(まぁ、自分でも良くできたと思いました

この時点ではすべて手作りで3Dプリンターは用いず、MDFの板などを組み合わせて製作していました。また3Dプリンターの知識も皆無でした。

当初より満足感ある音質で音楽を聴けるスピーカーを安価に簡単に製作できるものと考えて製作していましたが、ここにきてもなお一部部品についてスナック感覚で作れるというものではなく、コストの他に工作の難しさの壁を取り切れてはいませんでした。

さらに安価に簡単に作れるスピーカーが作りたいという気持ちはそのまま残り続けており、昨年の10月ごろ、アマゾンのセールで2万円ちょいで3Dプリンターを購入する機会に恵まれました。

プリンターを買ってもCADが使えなければ意味がありません。
ですからそれまで購入に至っていなかったのです。

すでにお使いの方からすると簡単なことでも、ほぼほぼ一切知識がない者からしたらどこから始めたらいいのかというのは全く分かりません。

ですが、今一度きっかけになればということで、とりあえず3Dプリンターを買うところからそれを足掛かりにして初めてみました。

購入した3DプリンターはEnder3の一番安いモデルでした。

それを組み立てて、サンプルを印刷してみて「自宅でもこんなものが出来るのか」と大したことのないことで感動しました。そこから今一度フリーの3DCADの導入を行いユーチューブの解説動画を見て勉強し設計を始めました。

結果としては数日内にそれまでMDFで製作していた部品が3Dプリント製部品に置き換えが進み、現在ではさらに改良されてMDFでは製作できない形の進化をしました。

2万円程度ならスピーカーの工作の道具を買い集めることを考えたらそれほど高くはありませんし、正確な制度の部品を手軽に作れて、使える幅も広くコスパも良好です。

これが今までの経緯となります。

最後に、コスパと音質についてですが、当方が製作しているボイド管スピーカーは一応音質面にも配慮しています。

そもそも、良い音のスピーカーを手頃な費用で簡単に作りたい、たくさんの人が自作スピーカーに興味を持ってもらえるようにとのことでやっていることなのである程度の音質でなければ世に出すことはできません。

ということで、音質面では

こもりがないこと
エンクロージャーの鳴りがわからないこと
スピーカーに音がまとわりつかず何もない所かが音が鳴っているように聞こえること
中高音だけでなく、音の質感に影響する低音もなるべく頑張ること

そのような点もなるべく高いレベルで実現するように工夫や調整をしています。

そしてまた一方でコストや製作しやすさの点で妥協している部分もあります。それも含めて自分の製作したスピーカーの個性だと思っています。

さて、展示していたスピーカーについては現地で詳しく説明しましたのでこちらで説明することは今のところ考えていないのですが、ネット上にボイド管や塩ビ管のスピーカーの作例はたくさん転がっているので是非参考にしていただければと思います。

自分としては音質面での小さな改良を進めつつ、今まで取り組んでこなかった外観面を整えることを今後は進めていきたいと考えています。

話がとっ散らかってまとまってませんがここまで読んでいただきありがとうございました。

気が向いたらまた明日にでも更新いたします。