組み立て専門でアンプを作ってますが、奥が深いなぁと思う次第です
単純に組み立てるだけといっても、組み立ての良し悪しでノイズや信頼性、耐久性の問題、場合によっては音質にまで違いが出ます
また、組み立てスキルを得ることで修理や市販品のノイズ対策まで可能な場合もあります
電気的な事は良くわからないといってまったく手をつけないのと、わかる範囲でやってみるとでは大きな違いがあるなぁと思うのです
市販品は設計が良くとも組み立てるのは「一箇所のみ」組み立てる工員さんです
その作業内容は「コネクターを差し込むだけ」といった物になっている場合も多々あるでしょう
また、設計側も誰でも組立てできる、誰が組み立てても同じ性能が出せるように設計しているはずです
その結果、設計サイドと組み立てサイドは基本的につながりがなく、設計が組み立てにおいて再現性が低い場合設計に対して満足な性能が得られません
要するに、組み立てる人は設計意図も、どのような組立作業をしているかも、また、それがどのように動作しているかもわからないまま作業しているんです
これでは不良があってもなかなか改善できませんし、設計されている元々の性能も出せません
キットを組み立てることで、ある程度どういった部分を組み立てているのか、また、不良やノイズがあった場合にそれに気付く事が出来ます
自分で組み立てて自分で使うからこそ気付くという事はとても意味があることです
自分で気付いた点に対して改善すれば、それはすぐに結果となってわかります
ある程度スキルを積めば、自作品のほうが性能が出せる理由の一片では無いでしょうか?
後、深く考えなくても、自分で作ればカップリングコンデンサーの交換などは結構簡単に出来ます
変えられるのとそうでないのは大きな違いです
KA−10SHのカップリングコンデンサーですが、良く交換するのはジャンセンのオイルコンです 春日無線さんでも扱っています(ジャンセン銅箔オイルコンデンサー 0.047uF)
好みはありますが、しっとりした音質で好みです
フィルムコンデンサーは色付けが少なく品質も安定しているのでお勧めです
好みは人それぞれなので試してみると面白いと思います