自分の使用しているKA−10SHですが、けっこう、音としては高域よりと言われたことがあります
個人的にはヘッドホンは「HD600のケーブルだけHD650に変えた物」との組み合わせはけっこう具合が良いです
個人差はありますが、割としっかり高域は出てますが、多すぎるでもないと思ってます
今の状態でかなり気に入ってます
にしても、その高域の理由というのはなんともハッキリしないところでもあるんですが、電源の2本の線、その両方に、トランスの唸り止めとしてのブリッジダイオードと抵抗を組み合わせたものを組み込んであります
人からは独特の高域はそのせいとはいわれたんですが、んー、関係あるんでしょうか?(わかりません・笑
まぁ、どの程度影響を与えているかはわかりませんが、交流電源の直流成分によって起こるトランスの唸りはほぼ無いものと思われます
これが、より「静寂からの美しい音の立ち上がり」に貢献していてくれるものと思います
(´・ω・`)<トランスの唸りが気になる方は、試してみると良いとは思いますよ 取り付け方は興味があれば別に聴いてください
ちなみに、当方で組立てしたKA−10SHは今年組んだもの全てが整流ダイオードを組み替えてあり、「ファーストリカバリーダイオード」という整流効果の高いものを使用して組み立ててあります
これは、一部の御依頼主様にその旨を伝えてない場合がありますが、指示無しでの組立てでも耐熱性・信頼性が特に要求される場所にはテフロン被覆の配線材や、ノイズに弱い部分のシールド対策、その他、パーツの組み込み位置などもいろいろ変えて仕上げてます
それと、おそらくKA−10SHで一番音に影響を与える物で、「カップリングコンデンサー」があると思います
カップリングコンデンサーはジャンセンのオーディオシグナル用 錫箔オイルコンデンサーですが、錫箔の方が、少しジャズとか向きなので、多くの方にはいつも銅箔をお勧めしてます
オイルコンデンサーというと「ビタミンQ」などを愛用されている方もいますが、当方はジャンセン派です(笑
特に銅箔は透明感のある湿ったような音色と例える人が多いのではないかと思いますが、別に感触として音がソフトになると言うよりは水あめ的というか、カサカサした音調に対して潤いプラスという感じでしょうか?
誤解されるといけませんが、これによってもたつくとか、スピード感が損なわれる事はないと考えています
まぁ、スピード感(メリハリ)を出すのであれば、確かにフィルムコンデンサーから選んだ方が良いとは思いますが、この辺りは個々の好みと言う事で・・・
と、いうわけで銅箔のオイルコンを中心にすえて、後はハンダや配線材を選んで組んでいます
「点」で構成されるデジタル的な音調ではなく、常に「線」とその「太さ」のアナログ感ある滑らかな変化といいましょうか、そういう「潤い」の感じられる音、それに、極めて少ないノイズという基本性能が合わさると、とてもひとつの音が美しく思えます
個人的にはそこに適度な温かみのあるボーカルが乗るとすごく良いです
そのバランスの良さっていうのが大切なんだろうなぁと思います
あ、そうそう、配線を変えたり都合でわずかにパーツの取り付け位置を変えなくてはならない場合に「アース」の配線を変えなくてはならないときもあります
その際、「アースのとり方」によって、ノイズが乗ったり、音に抑揚がなくなる、篭るなどの悪影響を出す場合もありますので重要です
自作の際はアースに気配りできるかどうかもポイントです
少ない配線で、適切に、確実にアースが出来ている物は良い音がするものです
パーツを変えたり、配線材を変えるっていうのはお金がかかるもんですが、アースの最適化はお金がかかるものではないですが、とっても重要です 地味ですけどね(笑