ULTRASONE HFI580は昨年入手して、なかなかお気に入りのヘッドホンなんですが、HFI780が手に入りましたので聴き比べでもと思いまして・・・
HFI580/24150円
HFI780/33600円
9450円の価格差があります
・・・このグレード違いで安いヘッドホンなら1個以上の差が出てきます(100円均一なら90個も買えますw
で、音の差もあります
・・・しかし、
(´ ヮ`)<良くある話で、価格差で高い方が常に良い訳でもありません!w
音が違うのは違うんですが、好みや考え方に大きく左右されます
現在の感覚(後から変わるかも)では、ULTRASONEのヘッドホンの中でコストパフォーマンスを優先するならHFI580の方が良いと思います
(まぁ、最初からコスト云々という人はULTRASONEは買わないと思いますが)
はじめてのULTRASONEって事ならHFI580はおそらく国産のヘッドホンとは明らかな違いが楽しめ、なおかつバランスよく、音質も良いです
感度も高く繊細な表現もしてくれますし、ポータブル機でも十分な音量が取れるでしょう
ちなみに、HFI580は売り文句で損をしていると思います
タイムロードのサイトより一部引用
「特にドラマーやベーシストのスタジオ・モニタリングに最適です。」←ここ、いらないw 一般リスニングにだったら他の機種が良いような気がしてきます
しかし、実際は幅広いジャンルで大変お勧めできます(当方として
で、また比較の話に戻ってきますが、HFI780の方が再生周波数特性が広く、下は同じ10Hzですが、上はHFI780の方が4000Hz高い26000Hzです
まぁ、カタログスペックで、高域再生が可能でも、人の耳はそこまで聞き取れませんし、そこまで録音されている音源も少ないですから無視しても良いと言う話もあります(アレ?w
で、実際聞いたときにどうなんだという事が重要になってきます
高域寄りのヘッドホンをしばらく使用してからHFI580を使うと確かに高域は少し足らないかな?と思わなくもありません
しかし、高域寄りのヘッドホンはソースによっては耳に刺さるような鳴り方をしはじめますから、金属楽器が気持ちよく聞こえる範囲で、あまり高域寄りのヘッドホンというのも考え物です(好みにもよります
HFI580はそこのバランスが大変良いと思うのです
それに対してHFI780ですが、確かに580と比べると高域が増えています
それは、高域の繊細な音を緻密に描くように感じさせます
おそらく、わずかでも劣化したMP3音源などはすぐにその荒が目立ち、より高音質なものを求めることになるでしょう
まだ、今では十分に評価できる状態ではないのですが、後ひとつ、確実に気付いたことですが、HFI580と比べて780は「ボーカルの幅が小さい」ように感じました
この、「幅が小さい」と言うのは、例えば、ひとつの物が目の前で20センチと50センチの物がある感覚というか、近くて大きく見える、離れて小さく見える、そんな感覚と表現すれば良いのでしょうか?
HFI580が近くて濃厚なボーカル表現をする代わりに(780と比べて)ステージの広がりが少なく感じるのに対して、780は明瞭なボーカルが自分から少し離れたところにある感覚で、それにあわせてステージも広がりがあるように感じられ、複数ある楽器もそれぞれが左右によく離れて感じられるようです
また、単純に高域寄りだけという音ではなくて、低域の表現も美しく十分(580が好きな自分はもう少しあっても悪くないと思うんですが)
また、空間表現における音の余韻の点で一枚上に感じられます
低音質のソースはあまりにも荒が目立ち聴くのが辛いことになりそうですが、高音質ソースに関してはその魅力を十分に引き出してくれるような気がします
ちなみに、アンジェラ・アキのアルバムはボーカルなどは刺さる事がなかったので、単純にものすごく綺麗に(やや派手?)に聴けました
そういえば、価格差についてですが、HFIシリーズは基本的にヘッドバンドもイヤーカップ(ハウジング)もまったくといっていいほど変わりがありません(色が違うだけ?)
と、なりますと、ドライバー(振動板)ユニットと、遮蔽版(ドライバーを取り付けている板状の部品/ ULTRASONEはここに独特の形状を持ったポートを開けて直接音の量を調整してサラウンド効果を出しているようです)
HFI780も580も吸音材は使用されておりませんのでこの辺りしか音の変化が出せそうなところはありません
(´・ω・`)<ここに9000円分がつまってるんだね・・・
少し思ったんですが、もう1台所有しているULTRASONE PROline650と780はちょっと近いように思いました
まぁ、両機とも40mmゴールド鍍金ドライバー(インピーダンス、周波数特性はちょっと違う)ですし、ドライバーの外見も良く似ていますから似ているのかもしれません
<続かないかもw>