kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

聴き心地の良さとか

いろいろ聴いて、最近「こんな風に聞こえたらいいな」という言葉に出来ない理想のような物が大きくなっていたりします。

ただ、想像した音に向かうのが良い音に向かう方法ではないわけで、録音した物をを録音された時のままに再生するのが良い音というのが大切で、「こう聴こえたらいいな」というのは判断を見誤る元だと思います。

とはいえ、「心地よく聴こえるオーディオ」というのも大切ですし、そういう方向性を否定する必要もないと思ってます。

こだわりは大切ですが、それで自分を苦しめるのは勘弁です。(苦笑

先日、アルテック系のフルレンジユニット、エレクトロボイス209−8Aというユニット(うろ覚えw)を引っ張り出してきて聴いたのですが、これが裸の状態で聞いても大変気持ちの良い鳴り方をするユニットで好ましかったりします。

エンクロージャーに入れたらどれだけ面白いなり方をするのか興味津々です。

20センチなどという口径の高能率フルレンジではおそらく歪みだけでなく、いろいろ特性で不利な事が多いと思うのですが(特に小規模システムで使用する場合は小口径のほうがメリットがあるかと思います。)実際に聞いてみれば、言葉に出来ない優しくも小気味良い明るく爽やかな音質です。
(109−8Aなども面白いようです。)

おそらくは、防振など特に考えずに適当な後方開放型、もしくは密閉型の箱にでも入れたら、アコースティック系の音楽などはそれは良い雰囲気で聴き疲れの無い適度にナローな感じに聞かせてくれることと思います。(不明瞭という事ではなく)

近代の高性能スピーカーユニットがあるにもかかわらず、ビンテージスピーカーが好まれるというのも、おそらくその中には聴き心地の良い物が多数あるに違いありません。

また、人に自分の趣味をわかってもらおうとする際などは特に、自分の好みの鳴らし方だけでなく、驚いてもらえる、楽しんでもらえるような様々な鳴らし方が出来る事は理解者を増やす事につながる事でもありますので、いろいろな鳴らし方を知っていると良いのではないかと思います。


結局何が言いたいのかといえば、毎度の話ですが、いくら良い音の機材だと言われても、それを我慢して聴いて良い音だと自分に思い込ませたり、人の無理に進めるのは楽しくないし、時に盲目となって間違いに気づかなかったりする事にもなります。

オーディオで答えが間違っていても早々怒る人はいないでしょう。
気軽に様々な人のオーディオを聞いたりまねたり試したりする中で、原音系オーディオを目指している方も聴き心地の良い鳴らし方を探ってみるというのもまた大切だと思います。




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