と、いうわけで通電してます。
エージング、否定論もあるかもしれませんが、今回は組み立て直後はサ行が大変気になりました。
これ、数時間でかなり収まってくるんですが、一度収まると次の通電からは落ち着いているところを見るとエージング効果なんですよね。
耳が慣れてくるだけという話もありますが、アンプ本体の方でなんかの変化があるように思います。
で、初期の変化が数時間であり、その後、数十時間でほぼ落ち着きを見せるのではないでしょうか?
このLTDですが、デフォでテスラのECC88(6DJ8)が付いてくるのですが、やはり、新しい球という事なのでしょうか、いずれ良い音になるとは思うのですが、エージング効果を待つのも辛抱たまらん?ので適当にこなれている球を持ってきて差し替えました。
( ゜ω゜)・・・テフロンソケットの保持力パネェw
でフィリップスの6922緑ロゴの物に変えたわけです。
ちなみに、基本的にフィリップスの6922のごく個人的な偏見に満ちた評価ですが
・音量でない
・つまんない
・ノイズのある球が時々・・・
( ゜ヮ゜)ノノ<だめだこりゃw
だったんですが、今回はアンプ側に多数の厳選パーツが使われているのが原因でしょうか? それとも昔は食べられなかったものが大人になったら食べられるアレでしょうか?それとも昔付き合ったことのある恋人との再会でしょうか?
(*゜ヮ゜)?<あれ?なんか良いかも?www
適度に温かみのある聞きやすい、しばらく聞いていたい感じの音質。
現在標準のKA−10SHが手元にないので厳密な聴き比べはまったく出来ないのですが、内部パーツの関係で音質が多少とはいえ違う可能性はありそうです。
まぁ、「音色が違う」ことがあっても、どちらが正解ということは無くノーマルのKA−10SHであっても入念に作りこんであるものはLTDに負けないと思います。
その前提が無くなる事はないですが、別の言い方をすれば付属パーツをそのまま組んでいくだけで一つの最高の形を手に入れられるLTDはやはり買いでしょう。
ボリュームを高級品にしなくとも最初からオーディオグレードのRK27が付いていますし、最初から標準ジャック仕様ですし、電源コードも最初から3Pインレット、今まで各自が行ってきた電源回りのノイズ対策も完璧です。
( ゜ω゜)ノノ<標準機との価格差は十分以上に埋まっていてお買い得としか思えない!
ちなみに、すでにKA−10SHを所有している方も後から標準ジャック化したり、追加のノイズ対策をすることは出来ますので、お悩みの方はご相談くださればと思います。
(3Pインレットは出来なくはないですが、とってもめんどいです。)
話が戻りますが、KA−10SHの音質は基本的にそのままです。
十分かつ自然な低域、美しいボーカルの中域、十分延びるけれど真空管らしい柔らかい高域表現、重い低域が好きな人の場合はなんともいえませんが、無音から立ち上がる透明で綺麗な音色は多くの人に好まれるでしょう。
今のところ、まだ少しサ行が強く出ているようにも思いますが、もう数十時間といっても1日2時間も通電すれば1,2ヶ月で落ち着いたすばらしい音になると思います。
真空管といってもメリハリ良く、半導体の硬い音質のものと比べれば適度に柔らかく、そして、好みの球に差し替えることでまた新しい音色も楽しめるKA−10SHはお勧めできるヘッドホンアンプです。
現在は完成品の取り扱いもありますし、出力がミニジャックなのが気に入らなければ改良できますし、当方でも改良作業代行を賜っております。
ぜひ多くの人に試してみてもらいたいヘッドホンアンプです。
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