ソニーのスピーカーにΣ磁気回路とか言うのを採用したものがありますが、これは結構よさげっぽい
っていうのは、なんかストロークが取れそうな磁気回路だなぁと思うだけなんですけどね
最近中古で入手したSRS−Z500とかはそのユニットを使っているんですが、アンプ回路もあいまって非常にしっかりしたストロークが取れているのが確認できます。
(もともとストロークしそうなユニットにバスブーストかかってるんですね)
で、個人的には結構音がいいと思うんですが、プラスチックのエンクロージャーのせいで音が悪くなってる。
かといって、それも含めて音作りもしてあるので一概にこれがだめということも言ない感じなわけです。
どうやら、心地よい響きがのるスピーカーって「いい音」に感じるみたいなんですよね。
だから、がっちがっちに固めたスピーカーってごまかしが聞かないので、せっかくお金をかけてまじめに作っているのに聞いているほうは苦痛を伴うなんてこともあるかも?って勝手に想像します。
ちなみにヨーロッパの結構そこそこなメーカーのスピーカーは表面はつき板が張ってあって高級感があるんですが、裏は薄いMDFというものがあるんですが、実はそこが音の秘密なのかも?っていう話もあります。
毎度の話し、スピーカーに響きを持たせればそれは原音から遠ざかります。
かといってフルレンジ一発では低音は出ませんしマルチではフルレンジのような定位が出ませんし、そういったなんかじゃんけんみたいな関係の中から適当な着地点を見つけないとだめなんだろうと思うわけです。
自分の場合はある程度理想があるのでそれほど迷わずに妥協して仕上げていくつもりですが、現在試作している物もまだまだ妥協するには荒削りすぎです。
本当にスピーカー作りは趣味にしている人が多いだけあって奥が深いと感じさせられます。
そういえば、ヤフーオークションでフルレンジ名機BALLAD BA−404を探しても相変わらず弾数が少ないし出てもとても高いですね。
あれはインシュレーターが欲しいスピーカーですが、基本的にはポンと置くだけで良い音が楽しめるスピーカーだと思います。
パッと見は何の変哲もないバスレフスピーカーなんですが、そこから出てくる音はとても心地がよく、見切りが良いものですし、何より他に代わりがないという個性的な物
スピーカーユニットがすでに絶版ですので再生産は絶望的ですが、あんなスピーカーが普通に売られていて欲しいと思います。
ちなみに、個人ではおそらくあのエンクロージャーは作れません。エンクロージャーだけでも価値があると思います。
今自作しているスピーカーとは傾向が違いますが、今やっているのが一区切りしたら、いつかは模倣したものを作ってみたいものです。