kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

キャノンのインクジェットプリンターのヘッド修理(クリーニング

うちに長く使っていなかったキャノンのインクジェットプリンター(BJ6100)がありまして、久しぶりに動かしてみたら見事にノズルつまりしていました(泣

で、キャノンのプリンターはヘッドが簡単に交換できますからすればいいんですが、これは高い(>_<)

で、掃除しようと思ったわけです。

詰まっているのは黒と黄色、黒とカラーは別々のヘッドを持っています。

でまずは黒から

ヘッドユニットはインクタンクのホルダー部分と、ヘッド本体を支える部分がねじ2本で止めて構成されています。

ねじを緩めて(硬いときは一度締める方向に力を入れてまた緩める)分離します。

インクタンクの残るほうの分解した面を見ると3つ穴があって、真ん中から黒インクが出ます(カラーはこの3つの穴からそれぞれのカラーが出ます)

印刷の擦れ程度ならばそこまではインクは来ているでしょう。完全に出ないときはインクが来るかどうかチェックします。
真ん中の穴にティッシュをあてがい、インクカートリッジ上面にある空気の調整穴に息を吹き込むとインクが出てくるはず(あまり勢い良く吹くと相当量のインクが噴出し服や部屋を汚すので注意)
出てこないときはインクカートリッジの出口をチェックし、インクのフィルターをかねる接合部分はきれいな水で洗うなどして掃除しましょう。

ヘッド側の方ですが、ほこりがけして入らぬようにきれいな水を適当な容器にためてヘッドユニットをまず濯ぎ(すすぎ)ます。水がきれいになったら入れ替えて、真ん中の穴から注射器型スポイトを使ってヘッド内部の汚れを吸い出します。通常はこれできれいになりますので組みなおしてプリンターにセットしチェックします。

場合により、複数回「清掃・プリンターセット・ノズルチェック」を繰り返します。

(今回は吸い出すだけでなく水を送り込んで強制的にノズルから出すなどということもしました。 いずれにしてもほこりが入るとノズルの目づまりの原因となりますので注意)

これで黒インクのほうはすべてのノズルが復活しました。

もし、キャラメル状になっていたらクリーニングの難易度は高いです。
カラーインクのほうのイエローがそうなっていました。

こちらは注射器型スポイトによる吸出しや水の送り込みだけでは歯が立たず、家庭用超音波洗浄機を用いて清掃しました。

ぬるま湯(お風呂ぐらい)に食器用洗剤を少し溶かし(300ccの水にティースプーンすりきり1杯から2杯程度)攪拌し、ヘッドユニットを漬け込みスイッチを入れます。
ヘッドユニット内部に気泡があると意味がないのでエア抜きをかねて洗浄液を注射器型スポイトでインクのは入り口から送り込みます。(この場合、注射器型スポイトのピストンのすべりが悪くなるかもしれないので普通のスポイトの方がいいかもしれません。)

超音波洗浄機と注射器型スポイトによる強制吸引・噴射を繰り返し、さらにプリンターへセット、ノズルチェックということを良くなるまで繰り返し行います。

当方のケースですと、つまりのあるノズルは噴射面のほうから見るとつまり部分だけが白っぽく見えました。(完全に出なかったのでまんべんなく詰まっていてそれが見えるのでしょう)超音波洗浄とスポイトによる強制吸引・噴射を繰り返すことで正常ノズルと同じようになります。

また、今回のケースは「インクが出ない」物に適用されるもので「出すぎる」物に関してはどうなるかわかりません。
その辺りは今後も観察を続けたいと思います。

最後に、スポイトの口ですがインクのは入り口に密着するように、エアブロワースプレーの隙間ノズルをを加工したものをスポイトの口に取り付けて作業しました。

隙間ノズルを適当な長さに切り、切ったところから1,5cmぐらい手前をライターであぶり柔らかくなったら引っ張ります。
そうするとテーパー状にとがりますから適当なところで先端をカッターでカットするととがったノズルができます。

文章に起こしきれない内容もありますので、いろいろ工夫して取り組んでみてください。
運よく直ればヘッドを交換したりしないで済みますよ!

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