kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

早いなぁ、もう4日たちましたよ。

不労所得か・・・憧れるな・・・


こんばんは、日暮です。

最近ようやく佐野研二郎氏の話題が減ってきましたが、まぁ、先日の佐野研二郎氏とメガネの写真の件とか。

佐野研二郎氏ですが多摩美大のポスターに使用したメガネの写真が他人のサイトからパクッてきたものじゃないかって話で、佐野研二郎氏は自分が撮ったって言ったという話。

詳しくはこの辺
http://gogotsu.com/archives/11114

で、実際どうなのよって話ですが、まぁ、佐野研二郎氏の言った事は嘘でしょう。

仮に同じメガネを用意できたとします。

しかし、同じ写真を撮るには以下の点をクリアしなければなりません。

1.同じレンズとカメラを用意すること

カメラもいろいろあります。おそらくもとの写真はデジタル一眼レフのようですが、少なくともレンズが同じで無いと同じ写真は取れないかと。

わかりやすいところで、望遠のレンズで離れて撮るのと広角のレンズで近寄って撮るのと同じ大きさにメガネを撮影しても歪み方が違うので同じ写真になりません。

歪と言うのは極端な例として魚眼レンズという画像をゆがませる事で広い範囲を写すレンズがありますが、一般的なレンズでも広角側と望遠側とでは写る時の歪が違うのです。

また、広角で小さく(離れて)撮った物を拡大してトリミング(切り取り)して作った写真も歪み方が違います。

ですので「ぴったりそっくり」に写そうと思えば「同じ焦点距離(広角か望遠か)のレンズを使わないといけません。また、ズームレンズであれば同じズームレンズで同じ焦点距離にあわせておかないといけません。


また、撮影距離が違えば歪み方も違いますし撮影した写真がもしトリミングされている場合はさらにオリジナルの写真の状態を知る事が出来ませんのでよりいっそうもとの撮影状態を再現する事が困難となります。

この、レンズの焦点距離(広角か、望遠か)を知る事が出来ず、撮影距離がわからず、トリミングされているかどうかがわからない状態ですら手に負えないのに、まだまだ要素があります。


これはお察しかと思いますが、撮影の角度です。角度と撮影距離は大切ですね。そして光の当て方と光源。もう1つ「絞り値」です。


角度はわかりやすいのでいいとして、光源が違うと写り方が変わります。最近ですと電球や蛍光灯のほかにフラッシュ、そしてLEDなんかがあります。

それらの当たり方で被写体の表情も変わりますし、その明るさによって絞りも変わってきます。室内での物撮りの場合は三脚さえ使えばシャッタースピードはいくら遅くてもいいので問題はないかと思いますが、絞りを絞るとピントが合いやすくなりますし開けると合いにくくなります。そして絞るとシャッタースピードが遅くなるというわけです。

シャープな画像が欲しければ絞りを絞りますし一点だけにピントを合わせて他をぼかしたい場合は絞りを開け気味にします。

で、佐野研二郎さんはなぜ嘘をついてしまったのか?
同じ写真を撮るのが不可能なのはちょっと写真の知識があればわかる事です。

でね、思ったんですよ。
写真の知識がないのではないかと。

また、デザイナーでありながらもし「メガネの写真はみんな同じ」というような感覚であれば残念ですし、いくらデザイナーであってカメラマンで無いとは言えその程度の知識もなしで(高校の写真部なら知っている程度の知識)デザイナーがやれるものなのかと。本人、無自覚でしょうけれど、カメラマンをバカにしているかのようにも聞こえます。

まぁ、だからこそ、安易に人の写真を断りもなく使えるのかもしれませんけどね。

写真は確かに簡単に撮れますが、「いい写真」を撮る為にはまだまだそれなりの知識や経験、よい道具などが必要となります。そういう理解のない人に安易に写真をぱくられるってのは何ともいえない気持ちになるのではないかと思います。

労せず人の物をパクッてばかりではそういうことも理解してもらえないのかもしれませんね。


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