kondou製作所のブログ

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今村復興相の件とか?

こんにちは、日暮です。

ブログのタイトルとは関係ないですが、今村復興相が「「まだ東北で、あっちの方だったから良かった」と東京都内で行われたパーティーの中で発言し、結果、辞任する形になった件。

大変多くの方が「けしからん!」と思ったことだと思います。

ただ、個人的には「そう思うのも仕方が無い」とも思います。
一般論として口に出して良いかといえばもちろん駄目なんでしょうけれど。

事の大本にあるのは個人個人の精神的「感受性」の違いではないかと思います。

どういうことかと言えば「人が沢山死んでいるのに東北でよかったと言う事があるか!」と怒っている人がいます。でも今村氏は沢山の方が亡くなられた事について発言してるわけでは無くおそらく被害額というお金の面で見た話をしていたと思います。

ただただ単純に復興相を預かり仕事をしている上で莫大な被害額を目の当たりにして「これが首都圏などであったらさらにこの上を行く被害額になった。それと比べれば東北でまだ良かった」となるのは一つの理屈です。おそらく少なくない人が同じ立場にいたら同じことを思うのではないかと自分は思います。

「他人事と思っているからあんなことが言えるんだ」といえば確かに間違いじゃない。でも、やっぱり他人です。実際は心にも思ってないのに被災者の立場に立っているような演技をしているよりは裏表の無い人間と見れなくもありません。感情的にならず悪く言えば事務的に、良く言えば理性を持って仕事をしているのだと思います。

家族が1台の車に乗っていて事故にあい、お爺ちゃんが亡くなったけど子供は何とか助かったというような事があったとしたら「子供だけでも助かってよかった」というような事を思う人がいて「お爺ちゃんが死んでよかった」と思う人はいないでしょう。比べてみればこれから先の短いおじいさんより子供が助かった方が良いのは道理です。でも、子供もお爺ちゃんも同じ家族で同じ命です。

おそらく、そういうことじゃないかと思うんです。

ただ、一国の大きな責任を負う立場の人が様々な感受性を持つ人達がいる事を考えられずにああいった発言をすれば、趣旨を理解せずに怒る人がいるという事はわからなければならないと言う事もあると思います。

復興相という仕事をする立場としてお金の問題は感情論でどうこうなるものではありません。理的に考えて対応していかなければならない問題です。もし過剰に感情的になり「東北の復興にはまだまだ金がいる。もっと増税して復興に当てるべき。増税に反対する人間は東北の人達の気持ちを考えていない、それでも同じ日本人ですか?」などとまくし立てるような人がいたら適任でしょうか?

日本語の解釈の問題や感情・感受性の問題。ここの思考の違い。様々な違いがあって上手くいかないのが世の中なんですが大切なのは第一に「悪意があるかないか」と第2に「実際にやった事が悪い事かどうか」かと思います。怒る人がいる以上、発言に配慮が無かったというのは間違いないでしょうけれど、「東北で震災が起きて良かった」と思って言ってるわけではないですし、「東北の人達なら被害にあってもいい」といってるわけでもない。そこは注意を払って発言を読まなくてはいけないと思うのです。

自分以外の物差しで見る事と発言の真意に悪意があるのかどうかを見ることも大切では無いかと自分は思います。


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余談:過去、民主党世間時代にあった口蹄疫の問題が起きた際、赤松農林水産大臣は失言にもかかわらず辞任はしなかったと思います。そしてそのやった事は最悪であったと思います。今の今村復興相と比べてどうでしょうか?

http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%B5%A4%E6%9D%BE%E5%8F%A3%E8%B9%84%E7%96%AB