よく、アンプの音の評価に付いて詳細なレビューがあったりします。
アンプの音はそのアンプを構成する数多くの要素で変わることがありますから選択するにあたり様々な方のインターネットのレビューは参考になります。
で、まぁ、参考にするわけですし参考になるわけなんですが、例えばヘッドフォンアンプの場合は組み合わせるヘッドフォンによってまったく評価が異なるのは当然あることです。
ヘッドフォンに興味を持ち副数台所有された方ならお分かりだと思いますが、同じメーカーですらグレードや用途によってけっこう音が違うわけです。
さて、正しい音を聴こうと思っても、自分が持っているヘッドホンと人の持っているヘッドホンと音が違う状況でどう音を比べたら良いのでしょうか?
また、スピーカーなら良いのかといえばスピーカーはリスナーまでの距離の問題で音の変化がありますし、リスニングルームによっても音が変わりますし、ヘッドホンとは違いスピーカーはユニットの裏から出る逆位相の音の処理が難しく、おそらくヘッドホンよりもその影響は大きいといって良いのではないでしょうか?(ヘッドホンはスピーカーで言うならば後方開放型に近い特性で、逆位相の音の影響をとても受けにくいと思われます。振動板自体も軽くレスポンスに優れますし)
(;゜ヮ゜)・・・完全な音はどこにあるの???
と、いうわけで、複数台のヘッドホンやアンプを聴いた上で「こんな感じじゃないかな?」というイメージを持つしか仕方が無いんじゃないかと思います。
あと、どのような機材にしてもその機材を構成する素材による音の傾向から逃れることはとても難しいですね。
もう一つ気にしておいたほうが良いことがありますが、それは測定値です。
測定値、スペックといいましょうか、それらで音の良さは図れません。しかしですね、「これは音が良い」という言葉だけで「そうか!」と安易に信じてしまいますと懐が大変です(笑 できればスペックや根拠なども明るい(分かりやすい)物を選ぶ事が出来れば懐にやさしくオーディオを楽しめるかと思います。
さて、そんなことを考えている自分なんですが、最近思うのは「音の鳴り方・広がり方」が大切ではないかと。わかりやすいところで指向性が大切ではないかなと。
指向性といっても漠然としていますが、わずかなリスニングポイントの移動でも音が変わるスピーカーはただ音が変わるのみではなく聴こえ方が違うように思います。yoshii9は無指向性スピーカーなのですが、その為か音像が掴みやすく、不明瞭に聞こえるような楽曲でも高域が足らないような感じはしますが音像としてははっきり「見える感じ」がします。ピントは合ってないけれど目の前に写真がある感じといったら良いんでしょうか?(対になるのはピントがあっていない写真を度の合わないメガネをかけて見ている様な感じといいましょうか)
で、思ったんですがUltrasoneのヘッドホンの良いところはもしかしたらその鳴らし方かなと。ドライバーユニットが耳のすぐ上にないにもかかわらずいろいろな方のレビューを拝見しても高域不足の指摘は少ないような気がします。ユニットが耳の真上にあるものと比べたら高域特性は落ちそうな物なんですが、おそらく上手い鳴らし方をしている為に(そこそこ)はっきり聴こえて高域の不足感が少ないのではないかなと憶測してみます。Yoshii9は無指向性という特徴の他に直接音ではない音が多いと思うのですがUltrasoneも直接音ではない音(一般のヘッドフォンと指向性が違う)が多いのが良いのでしょうか?
某メーカーのスピーカーで当方が大絶賛しているスピーカーもおそらく測定値としてはそれ程よくない音だと思うのですが指向性などの周波数特性以外の部分で何か人の聴覚にとって聴きやすい音を出しているのではないかと思います。
と、いうわけで
( ゜ヮ゜)ノノ<機材選びによる良い音探しに疲れたらちょっとお休みしていろいろ聞いてみたら良いんじゃないかな?
という話でした。
・・・無指向性スピーカーは作るのが難しいのでなかなか手頃な価格の物の種類がありませんが可能性があると思います。無指向性でなくても広い指向性があるスピーカーでも良いと思うんですが。その辺りが今のところ気になっています。
おまけ
TU−HP01をプリアンプとして使うと面白いという話ですが、エレキットさんのTU−HP01の紹介記事?に「ヘッドホンへの出力部から音への色付けが大きい電解コンデンサを排除。」と書いてありました。まぁ、実際に基盤を見て使ってないなと思いましたがこだわりを持ってそう作ってあったようです。で、真空管以外の部分で音作りがしていないという当方の読みはまぁ、そういうことだったわけで、そういうわけですからプリアンプみたいに使った場合には電池管特有の音が加味されるけれどそれ以外の音作りの影響は少ないと思われます。 これは個人的にはとても美味しいです。
アンプを通せば通すほど音質が劣化する部分があるのは避けられませんがTU−HP01ならば電解コンデンサーなどによる音質の影響の少ない状態の電池管のみの音色をパワーアンプに持ち込むことができるというわけですから。
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