こんにちは、Kondou製作所です。
今日は前回までのスピーカーの音のこもりの話からそれを考慮して制作しているスピーカーについてです。
前回までの中で音のこもる原因を踏まえて以下のような構成となっています。
・円筒型(ボイド管を使用
・密閉型でも後方開放型でもないバスレフ系
・エンクロージャー用量は小さめ
この辺りを盛り込んでいます。
まず、円筒型ということで紙で出来たボイド管を使用します。
塩ビ管の作例もありますが、その場合は材質の持つ特性と極めて加工精度が高いがゆえに激しい筒鳴りがします。
一方で紙筒は安価で、それ自体も吸音材としても機能し、軽くて、加工が容易で、処分となっても簡単という極めてメリットの多い材料です。
若干の筒鳴りはしわくちゃにした厚紙を筒の内部に這わせる事で分散して気にならないようにしています。
次にバスレフ構造とエンクロージャー用量を小さめということで、バスレフダクトの付いた板を筒の中で上下させて位置を決めます。
バスレフとは言いますが、自分が製作しているスピーカーでは厳密にはバスレフとして設計、機能させているわけではなく空気の出入りと消音の機能を持たせています。
筒の中でバスレフダクトより下の部分は共鳴管のような働きをさせますがこちらも厳密には共鳴管として機能していません。
響きとかの音作りのウエイトが大きいです。
そうやって作った本体の下にスタンド、上にリフレクターを備えたものが現在製作しているスピーカーとなります。
続きはまた次回!