kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

(´ ヮ`)<金欠なので・・・

貧乏っぽいネタしかないです(エーッw

で、そいえばですね、伝説?のヘッドホンでもないんですが、手持ちでこんなんがあります

PHILIPS SBC-HP830 Hi-Fiというヘッドホンです
今現在、購入が容易でないも出るの事を書くのもなんですが「フィリップスのヘッドホンとしては珍しく評価が高い」気がするモデルです(気がする?w

おそらく今から3年ぐらい前「安い・音が良い」と言う事で評判になったらしい機種で、オーディオの先輩に当たる方からただで貰った物が家に転がっていまして、今一度引っ張り出してきました

これ、そこそこ本格的なつくりとバランスの良い音でとても安く投売りされていました

・作り
分解してみると意外と中は大した構造ではありません
見た目は密閉型ですが、おそらく盛大に音漏れがする「なんとなく密閉構造」です

ドライバーユニットの付いたハウジング内側のパーツがネジ3個でハウジング外側と組み合わされており、その2つの部品のスキマにイヤパッドがはめ込まれています

その隙間からまず音が漏れます

そして、ヘッドバンドと、ハウジングはある程度遊びが作られていて可動し、耳の回りにフィットする構造ですが、その可動部分の隙間からも漏れます

おそらく、開放型よりは通気が悪いというだけで、音は漏れまくりでしょう

ヘッドバンドですがスポンジにも似た柔らかいもので包まれており、なかなかコストがかけられています
また、自動調整のバンドはスプリングによる伸縮のようで、長期的にゴムが伸びるなどの心配はなさそうです

側圧は強いと評価する方もいるようですが、自分にはそれほどでもありません
最初の構造のままですと、耳の上部に強く当たり、下部のフィット感が悪いのでヘッドバンドのスプリング部分を自分でやや内側にまげて調整し、そこそこフィットするようにしました(壊さないように注意・根元ではなく、少し上のあたりで調整するのがポイント)

フィット感が悪いヘッドホンはズレの問題だけでなく低音が逃げる原因となりますので気をつけたいポイントです

ここまでやっても、実は手持ちのヘッドホンの中ではフィット感、装着時の安定感はよく言えば軽く、悪く言えば物足りない所です

イヤパッドは合皮の物でやや硬めでフィット感を悪くしている原因でもありますが、慣れればまぁ、こんなものかと思う程度です
後でまた書きますが、耳を完全に覆うタイプなのでこの点は個人的に好みです

ケーブルは脱着式で、カールコードが付いてますが、私はケーブルが改造品の状態で貰い受けました

このヘッドホンの最低価格は3000円を切っていたという破格のプライスです(おそらく元々は1万円弱のモデルだと思いますが)
この価格で完全に耳を覆うタイプ、ケーブル交換式という点も評価されるところでしょう

と、言うわけで、作りについてはそこそこしっかりしてます

・で、音ですが

聴感上の高域の感じは、ある一定以上の高域が出てないような感じでいて、「キンキン」と刺さるような音はしないようです
低域も量はほどほどで満足ながら、少し輪郭が甘め、しかし高域から低域まで全体として膨らみすぎる・ぼやけすぎるような事はなく、音像に適度なまとまりも見られます

高域が刺さる事がなく、低域は適度なボリュームがありボーカルもそこそこ聞かせる「無難でかつそこそこ聞かせてくれるヘッドホン」という感じです

悪く言えば、高級機にあるような透明感やタイトな輪郭はないとも言えます
しかし、聴き疲れしない音ですし、がっかりするようなバランスの悪いところもありません

同じ価格帯でこれだけバランスよく聞かせてくれる物やヘッドホンとしての作り・装着感の良い物も少ないと思いますから「コストパフォーマンス最高」といわれるのも納得できます

フィリップスのヘッドホンに対する意気込みは自分には良くわからないのですが、時々、安価で(値崩れ)評判の良いものを出してくるのがフィリップスというイメージです

しかしながら、ハイエンド志向の方からはイマイチ見てもらえないのではないでしょうか?(汗

・個人的にフィリップスの良くわからない点

ヘッドホンの型番がいろいろで、ヘッドホンの家系が良くわからない

高音質を追求し、積み重ねているモデルが良くわからない
(たとえばオーディオテクニカならADシリーズ・Wシリーズなど型番を聴いただけで新旧や、継続的に開発されているのが良くわかります ゼンハイザー/AKGその他も良く似ています)

フィリップスも型番を整理し、どのモデルがどの後継機なのかを明確にわかるようにし、技術開発的な積み重ねを行っているアピールを十分にして、ハイエンドモデルをもっとハッキリさせればヘッドホンマニアの方も魅力が感じられるのではないでしょうか?

フィリップスのヘッドホンは、時々半値とか半値以下で売られているんですが、5Hzから40Kヘルツまでの高域再生を実現しているフラッグシップとも言えるモデルまでもが、威厳もなく投売りされている時は少々情けないと感じています

と、いうわけで?いま、SHP9000というヘッドホンを取り寄せ中です
これもフィリップスのものですがフラッグシップに近いモデルのようです
このモデルはSBC-HP1000の後継機的な位置づけのようなスペック・価格帯・デザインなのですが型番はまったく違うという、ここでも「ああ、フィリップスだな」という感じがするモデルです

カタログスペックはそこそこなんですが、SBC-HP1000に比べて圧倒的にレビューが少なくハズレ感が否めないのですが「カッコ良いので(個人的に)」頼んでみました(笑

数少ないレビューを拝見すると「ボーカルが薄く、暗い音がする」らしいのですが、コストパフォーマンスのフィリップスであって欲しいなぁと願いながら来るのを楽しみにしたいと思います

・・・もしこれで大きくはずしたら、しばらくフィリップス不信になると思います(笑