kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

OMMF2022 出展後記3

前回はモニタースピーカーを作るのは無理だけど無駄でもない的な結びでしたが、作るなら繰り返しとなりますがこもりがなく低位の良いスピーカーということになろうかと思います。

 

サイズにもある程度制限がありますのでその辺をどう解決するかは難しいと思っています。

それは今後の課題としておきます。

さて、本日はOMMF2022に展示した縦型のボイド管スピーカーの形式の話です。

「バスレフスピーカーじゃないんですか?」

って何回か聞かれましたが違います。

 

でも、仕方のない話で、世のスピーカーのほとんどがバスレフスピーカーです。

小口径のスピーカーならほぼバスレフ式か何もしないか密閉式か、少し趣味に走って共鳴管式とかバックロードホーン、TQWTあたりでしょうか?

今どきは後方開放型は流行りませんし、平面バッフルなんてのも場所をとるとか、意外なデメリットがあったり、とにかく小さくできて低音が稼げるバスレフスピーカーは定番中の定番です。

 

でも、ケチをつけるわけじゃないんですけど、バスレフスピーカーってのも原音再生的にはどうなんですかね?音作り的な部分とかどう計算して作っても周波数特性のどこかに谷ができるはずなんですが。

 

自分はその辺詳しくないのですが、とりあえず自分は普通に音作りをしています。

これは「オーディオルームが確保できない」「環境に左右されずにそれっぽく音楽を聴きたい」とかいう要求を満たす為です。

 

スピーカーに適度な響きを持たせることで自然音に似せた音にすることができます。

ハイエンドオーディオであればその辺の再現性もガッツリ行い、オーディオルームも様々な対策を行って再生しているのではないかと思います(聞いたことないけど←

 

で、話を戻しますが、今回のスピーカーはバスレフではありません。

スピーカーユニットの取り付けられた空間は小さめにして筒鳴りが起こらないようになっています。厳密にはスピーカーの裏側はかなりうるさくなっていると思いますがそんなに耳障りにならないような容量にしています。

 

そして、密閉型にするとユニットの動きが悪くなりますので空気は出入りできるようにしなければなりませんのでダクトを取り付けた仕切り板で、スピーカーユニットのある部屋とその後方が分けられています。

 

ダクトの効果で低い音だけが筒の下に抜けて、筒の中で響きます。

これによってスピーカーユニットが空気バネで動きが妨げられるのを軽減し、大きな低音が出ているように聞こえるような効果を同時に得ています。

 

これはOMMFの会場でも驚いていただけました(笑

 

ですので、バスレフとは低音の出方、出ている低音の質が異なるわけです。

 

ついでに、どうして1mもの長さが必要なのかもここら辺が関係します。

 

正直なところ、あの音を出すためにあの長さにしたわけでも計算したわけでもありません。筐体がスピーカースタンドを兼ねているので聞きやすい高さとして1m前後となっているのです。その長さを使って低音感とか臨場感を感じる響きを作っているのです。

 

そんな感じで、仮にさらに長くしてより良い音になるとしても設置が出来ませんし、短くすれば低音感が得られません。現状、どうしようもないね!っていう感じです。

 

あえて言えばパイプ径を変更するなどして音質調整ができますが、太いパイプって筒鳴りしやすいんですよね…

 

そんなわけで、筒を使って音を響かせてる型スピーカーです。(その響き具合だけ調整してる感じ

 

でもまぁ、5cmフルレンジスピーカーユニットでは通常体験できない迫力が楽しめるのでヨシです(

 

上手くまとめられませんが本日はこんな感じで。

 

そういえば、余談ですが、OMMF20221日目は午後5時に終わったんですが、その後から来場された方が(なんで?💦)本格的にスピーカーを自作されているそうで、周波数特性などのお話などもされていたんですが、自分のスピーカーは多分参考にならないんじゃないかなと思いながら説明していました。(その方でも出音には驚かれていました

 

周波数特性は大事なんですけれど、フルレンジスピーカーを使う時点で高音も低音も限界があるし、特性を整えるのも限界があるので、自分はそこは頑張らずに、スピーカーユニットの個性、良さを引き出しつつ、音作りも行って全体の音をまとめていく感じで作っています。

 

しばらくはこの方針で試作を重ねて楽しんでいきたいと思っています。

OMMF2022 出展後記

OMMF2022に出展、参加させていただきまして、主に当方が出展したスピーカーについて記事を書いていきます。

 

今日は眠いので短めです。

 

とりあえず、展示中に熱心にスピーカーの作り方について聞いてくださる方がいらっしゃいました。なんでも音楽制作をされている方でフラットなモニタースピーカーを自作されたいとのこと。

・・・それ、うちじゃ無理です(

 

いや、でも、知識がないとそんな感じなんだと思います。

 

その一方でそれなりのメーカーから出ているモニタースピーカーが良いのかと言えばそうも思いません。

 

結構ひどい録音の音源にあふれているのはモニタースピーカーに問題がある可能性も捨てきれません。

 

この辺りは、ネットワークと複数のユニットを使ったスピーカーシステムに問題があると思います。

 

おそらく、出来の悪いモニタースピーカーはミッドウーハーの音がこもっていて、それをツイーターでフォローしている感じだと思います。

 

だから何を再生してもよい音に聞こえるし、数値的にフラットな特性のモニターでありながらモニターの仕事をしていないのではないかと。

また、過去には密閉型のフルレンジ一発のモニタースピーカーもありました。

 

そう思うと、自作でモニタースピーカーを作るってのもありなのではないかなと思うなどしたわけです。

 

では、この続きは後日

 

おやすみなさい

OMMF2022 ご来場ありがとうございました。(他

2022年12月3日~4日にかけまして岐阜県大垣市にて開催されましたOMMF2022にkonndou製作所として「手作りスピーカー」という題目で自作スピーカーの展示をさせていただきました。

 

Twitterでの反応はボチボチ?具体的にはそんなにはなかったんですけど、個人的には十分な反応をいただけまして満足いたしました。

 

とりあえず、本日の記事は久しぶりでいきなりですが、OMMF2022にて感じたことを記事にしたいと思います。

また、今後数日かけて当方としてのスピーカーとはどういうものかという概要や今までのスピーカー制作の経緯、考え方、制作しているスピーカーのコンセプトなどについてまとめて記事として掲載していきたいと思います。

 

Twitterの方もメディアからチェックしていただきますと何となく感じていただけることがあるかと思います。

 

さて、今回は主にボイド管と言われる紙の管を使用したスピーカーを展示いたしました。

すみません、今日はやっぱりこのスピーカーの記事だけで終わりにします。

さて、そういうわけでメインで展示した5cmフルレンジボイド管スピーカーですが、誕生の経緯は以下の通りです。

 

・ベースとなるkonndou製作所の音作り(ピュアオーディオではない

・dominoさんに教えてもらって購入したスピーカーユニットを使えないまま数か月放置

・部屋にあったボイド管→(上記のユニットが入らないために新たに100mmを購入(4m/1300円(税込み)

・NT鯖江が開催されるので新しい作品を展示したい

→上記が合体 「konndou製作所 5cmフルレンジ ボイド管スピーカー」が爆誕

ということになります。

元々のスピーカー制作経験がなければできないのはそうなんですが、いろんな事があって予期せず物が出来た感じですね。

 

で、今回の作品の特徴をもう少しわかりやすく説明いたします。

・材料面

とにかくボイド管が安い。スピーカーエンクロージャー(スピーカーボックス)は安くても数千円するもので、高いものは数万円を超えて天井知らず。普通は市販品を買ったほうがよろしいです。それでも自作したい場合、木の箱を作るのは材料がいくら安くても加工するための工具の購入にお金がかかる、組み立てに場所も技術が必要です。

ボイド管は鋸で簡単に切断できますので、のこぎり一本でエンクロジャーの主要部材が完成いたします。あとは丸い円盤状にカットしたMDFがあれば完成します。

電気のこぎりもテーブルソーもスライド鋸も高価でウルサイ道具は何一ついりません。
接着の為のクランプも一切必要ありませんので必要な初期投資は自在錐、無段変速電気ドリル、作業台、ドリル(刃)、を用意するとスピーカーが出来ることになります。

いや、これ、革命では?(

ただ、問題がありまして、筒は鳴るんです。パイプ鳴りするんです。

その問題は、過去の四角い筒のスピーカーを制作する中でほぼ解消いたしましたので(当方としては・他の人が聞いたらダメ出しされるかも)

と、いうわけで5cmフルレンジスピーカーによる自作スピーカーが比較的簡単かつ低コストにできるようになったわけですが、その音作り、音質の話に移ります。

 

元々上向きのスピーカーということでリスニングポジションの自由度が高い無指向性を狙った作りですが実際には高音は直進性が高いためスピーカーユニットが上向きですと上に行ってしまい聞くことができません。

これを改善するためにリフレクターを取り付けます。

リフレクターを付けることによりピュアオーディオから遠ざかりますが、いいんですピュアじゃないので(


メリットとして上向きユニットで聞こえない高音域の確保、直接音として高音を聞かなくて済むことがあります。通常のフルレンジスピーカーでは得難い広い高音の指向性を獲得し聞きやすさや良好なステレオ考えられます(当方の感想です

 

世の中の自然音は間接音が多く、通常のスピーカーの音はその間接音も録音して「直接音」で聞かせます。おそらくその為に自然音とは違うオーディオ独特な音になるのではないかと思うのです。

自分が目指すべきは自然音と聞き間違う音です。
人の声を録音すれば再生したときにそこに人が現れる、音だけで目に見えるように聞こえる、そんな音が理想です。

その為の間接音というアプローチを試みているわけです。また、上記にありますように上向きスピーカーユニットの高音域の問題点も併せて改善に貢献しています。(解決したとは言ってない

 

また、スピーカーユニットが上向きであることによりスピーカーユニットの自然な動きや重力による適度なテンション、音響的歪みの低減を狙っています。

上向きにスピーカーユニットを設置する事は音響的に大きな問題を持っていますが、得られるメリットも多数あるのです。

そして、上から出る音はリフレクターを付けて聞くわけですが、スピーカーユニットの下から出る音も利用して聞いています。

 

スピーカーユニットの裏から出る音の処理は通常吸音材によって行われます。

しかし、今回のスピーカーには吸音材は使用していません。
ボイド管自体が耳障りな音を吸収するということもありますが、その音を利用して豊かな響きを発生させ自然音と聞き間違えるような音作りと5cmフルレンジユニットでは得られない低音を疑似的に筒を鳴らすことで発生させ、また、スピーカーの動作を安定させる役割も併せ持っています。

このあえて筒を鳴らすスピーカーは一つ間違えば筒鳴りが発生し、それはスピーカーを音楽を奏でる黒子ではなく、安っぽい音のスピーカーとして姿を露呈させます。

スピーカーの存在は消えるのが理想です。あるべきは音楽を奏でる楽器の姿、人から発せられる歌声です。

それを実現に近づけるために筒鳴りをさせてはいけません。正確には気づかないように筒を鳴らすことが大切です。

一方で普段聞く音というのはその場その場の何らかの反響音、鳴りを含んでいます。
ですので、そういった音に似せた音に出来れば自然に聞こえるんじゃないかという寸法です

当然、これでは原音再生にはなりません。そこがピュアオーディオではなくプアオーディオたるところです。

 

当方は無理に原音に寄せるスピーカーづくりはオーディオメーカーに任せればよいと思っていますので(個人が企業の資本力、技術力に勝てるわけないじゃないですかー!)自分の作りたいスピーカーを作っているわけです。

このあたりの考えに至った経緯は自分でも消化できていませんのでまた改めて整理したいと思います。

さて、ここまで書いて肝要なことを書いてないのですが、とりあえず2千700文字も近づきましたので今日はこの辺りで終わりにしたいと思います。

それではまた後日。

 

忘れないように次回のお題をメモしておきます

・モニタースピーカーを作りたい

・バスレフですよね?

・なんでこの長さなんですか?

スーパーツールの ラチェットレンチ NRH4P の切り替えレバーの止めネジ 部品 (応急代替品)を作成しました。

ネジが1つ無くなっただけなんですが、スーパーツールさんは修理はしてくれるみたいだけどパーツが出ないのです。

ステンレス製のバインドプラスねじと、ステンレスパイプのスペーサーを組み合わせたものです。

頒布しますので必要な方はお問い合わせ下さい。

f:id:kure2009:20210210070502j:plain

ちなみに、このラチェットレンチの切り替えレバーは前期後期があります。

レバーのガタツキが大きい場合はレバーを1度外して、レバーと軸の位置を合わせて平らなところで軸にレバーを固定しているピンをハンマーで叩き込みます。

あまり緩むようならまた別の対策をすべきです。後期モデルではレバーと軸は1体物に改良されています。

#スーパーツール #NRH4P #ボックスレンチ

信じられないなー

ほぼ一ヵ月放置してました。すみません。

てと、このブログ、あまり更新してないのに本日だけで100人程度の人が見に来ておられるみたいで少々びっくりです。

なんで?

てと、タイトルはそういう事です。

とりあえず、現在は風邪をひいてまして今日で寝込んで3日目となります。
新型肺炎コロナウイルスの話もありますが、それ以外に普通に風邪もインフルエンザもありますので皆様も予防などお気を付けください。

そういえば、寝ているため、できることが少ないのでスマートフォンYouTubeなどを見ていたんですが

 

( ゜ω゜)、予期せず気が滅入る方向へ…

怖いもの見たさは人のさがですが、いやいや、いけませんね。

内容もそうですし、視覚的にも良くないようで、おっさんですけどやはり時間を決めて見た方が良いなと。無限にコンテンツありますし、精神的に集中しやすい人は無限に時間を消費してしまう感じが今更ながらしました。

なんというか、単純に趣味とか散歩とか、適当にウインドウショッピング?とか、気の合う人と適当に遊びに行くとかそういう事をした方が精神衛生上大切な感じがします。

インターネットなどは今や生活に大切なインフラの一部ですが「うまく利用する」事が大切で、時間を割きすぎないように気を付けないといけないと思いました。

てと、とりあえずそれだけ。

ではでは!

電源ケーブルと音の変化について思うところ(2020版

こんばんは、今日は電源ケーブルについて。

昨年末に頼んであった onto mook オヤイデ電気製電源ケーブル・キットを購入いたしました。
画像が無くて済みませんがお手ごろな価格で高品質なオーディオ用電源ケーブルを手に入れることが出来るという物です。また、自作を始める方にも手頃で満足度の高い物かもしれません。

ケーブルは2芯にシールドの銅箔が巻かれていて、それに合わせて電源プラグにIECインレットはアースを省いた構造です。

個人的にアースの位置に金具が入っていないとプラグの固定力が落ちると思いましたので、オヤイデのオンラインショッピングで別売りの真鍮製の金具を買い足しました。これを取り付ける事で配線はされていないけれどがっちりとコンセントやオーディオ機器に接続と固定がされるというわけです。(それによる音質については大して差があるとは思ってませんが雰囲気は大切

さて、ケーブルは組み立てしたのですが、それについては後日書くかも知れませんが今回は飛ばします。

えー、電源ケーブルで音質は変わるのか?

まずこの話をする前に、お断りとして当方の感想であってそれ以上では無いです。電気的な計測を行ったわけでもありません。当方の聴力や感性が他の人と同じではありません。個人的な意見であって誰かを否定する目的で書くわけではありません。

で、音が変わるのかどうかについて

(*・ヮ・)、うちの環境ではわからないや!(テヘペロ

以上です。

でも、電源ケーブル作るの楽しいですよ(
音も良くなった気がするし(ブラインドテストでわかる気はしない

後はコスパが悪いのです。

電源ケーブルにお金をかけるよりアンプやスピーカーなどをアップグレードした方が音質の変化はわかりやすいと思います。

後、何より「自分が求める音は電源ケーブルに依存しないと思われる」ところが自分には大きいです。

電源ケーブルで音が良くなるという事の理由が電気的なノイズや信号の再現性、増幅の正確性に寄与するとして、自分はそこまでシビアな電気的特性を求めていないという事があります。

よって、ハイレゾについてもあまり興味が無いのです。(良いのかも知れないですが

つまるところ、自分のオーディオの方向性や身の丈を考えた時に、電源ケーブルを高価な物にしてレベルが上がっても自分の求める音の方向性には近づかないであろうという憶測があるのです。

後、自分でキットのオーディオ機器を組んだり市販品をバラしたりしても内部は意外と大した配線がしてなかったりするという事を見ているという事もあります。

ボトルネックになるというなら機材の中や壁コンの中がボトルネックになるのでは?途中の数メートルだけ変えて音が良くなるとはどういうこと?と、思うわけです。

それでも音が良く聞こえる人がいると言われれば「そうなんだ」と思いますし、中にはケーブルを作るのが好きな人とか、まさに「アクセサリー」的に音の良さそうなケーブルを使いたいという人がいても不思議では無いです。

よって、高価な電源ケーブルや自作の電源ケーブルを否定しません。(押し売り・押し意見は勘弁してください

で、冒頭途中に電源プラグで省略されているアース端子を追加で頼んで3ピンにするのもがっちり固定できる安心感を得られるものの、音質についてはわかりかねるというところです。

こんな感じで当方はあまり電源ケーブルについては音質の変化を体感できて無いとか、コストに対して音質向上を感じないとか思っているわけですが、何で今回、自作キットに手を出したかといえば音が良さそうな気がする!とか作ってみたい!とかそんな感じです。

いくらかけても気にならない方は思うような電源ケーブルを作るなり買うなりされて良いと思いますが、当方としてはかけられる費用が限られているなら電源ケーブルよりもハードにお金をかけたり、良い音で聞こえないとするならソフトの方を疑ってみるのも1つかなと思います。

そちらの方が変化がわかりやすいですし、わかりやすい変化があるって事はコストをかけただけの事があったということでもあります。

最後に、「自分(当方)の求める音の方向性」に電源ケーブルはあまり影響が無いのであって、他の方にとってはとても大きな影響があるのかもしれません。

手ごろな価格の電源ケーブルを買ったり作ったり、人から借りたり、安価に試す方法はいくらでもありますのでモヤモヤしてるくらいでしたら行動に出た方がスッキリするかなと思います。

オーディオもお金をかけるといくらでもかけられる趣味です。
その時に電源ケーブルにいくら分配するのか?それはバランスよくオーディオを楽しむためにちょっと考えてもいいのではないかと思います。

あ、後ですね、キットと共にある冊子ですが「大変勉強になります」
いわゆる所のエビデンスはありませんがいろいろ考えさせられる内容となっております(間違いなく電気的に実用的な内容もあります)

それでは本日はここまで

<おしまい>

把握できないスピーカーのエンクロージャーの種類について

一応、ブログの趣旨にあった記事ということでスピーカーのエンクロージャーの種類について思う所を少々。

 

スピーカーには非常に沢山の種類があっておそらく個人の思想に基づくスピーカーともなれば掌握するのは難しいかと思います。

インターネットで情報が非常に得やすい時代ではあるのですがインターネットから自分に必要な情報が流れ込んでくるわけではありませんので「存在していても観測される事が無い」そういうスピーカーも多いと思います。

タイムドメインスピーカーは個人的に大変興味深いスピーカーなのですが、知っているのはオーディオに片足突っ込んで、なおかつフルレンジスピーカーに拘る人で無いと知る事は無いと思います。

自作スピーカーを物作りのイベントで展示させていただく事がありますが知ってる人はほとんどいませんもん。

で、まぁ、何でこんな話をしだしたかって言うと、最近そういった発見があったからです。

スピーカーエンクロージャーの種類に付いては大雑把に

・密閉型 ・バスレフ型 ・ダブルバスレフ型 ・共鳴管型 ・バックロードホーン ・フロントロードホーン

こんな感じの物があるかなと思いますがダブルバスレフ型は既に「派生」っぽい感じですよね。
で、最近驚いたのはバスレフに共鳴管というタイプを発見した事です。

なにそれ?←

でも、そんなのは自分が知らなかっただけで、自作スピーカーにはそういう組み合わせや良いとこ取りを狙った設計の物など多岐に渡ります。

ゆえに、大手メーカーが専門家によってお金をかけて設計したスピーカーとは別に自作というジャンルが存在し続けているのだろうと思います。

大手メーカーでは基本的には現代の理論に基づいて正確な音の再現を目指しているでしょうし、一方でコストをかけても沢山売れない物、利益のでない物は作ることができません。

個人の場合はコストがどうというより「こう作ったらどんな音がするのか?」といったチャレンジ精神溢れる作品が数え切れないほどあると思います。そして、かつては埋もれてしまった個人製作のスピーカーもインターネットを通じて発表の場が大小様々に出て来たように思います。

かつて、例えばオーディオ雑誌などに紹介された長岡鉄男氏設計のスピーカーエンクロージャーが日本の各地で作られて、各自が楽しみ、時にそれを改造した物があっても個人の自己満足で終わってしまっていと思います。

でも今は個人の作ったスピーカーについて発表できたり相互で情報交換が出来る時代になりました。

自作スピーカーに最盛期のような盛り上がりは無いとしても今だからこそ出来る今までに無いスピーカーが出てくるような気がします。

ですので半分完成している市販のスピーカーキットなどを作られるほどはまった人には、是非自作スピーカーの世界を旅して欲しいなと思うのです。

<おしまい>