kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

(; ̄▽ ̄)<ご無沙汰してます

ご無沙汰しております日暮です

年末、穏やかに過ごしたい物ですが、何かとトラブルもあります

家族をはじめ、いつもと変わらない生活というのは実にありがたいものですね(しみじみ

と、意味深なのはここまでにいたしまして(実はいろいろありましたが伏せます)本題

えー、おそらく2006年に購入したアンプキットが組み立てずに放置してありましたのでそれを作ってました
(忙しい合間に!)

↓エレキットTU−872LEでございます
http://www.elekit.co.jp/product/54552d3837324c45

これ、TU−8730から続くエレキットのフラッグシップモデルのひとつ

TU−873が「300B」という出力管を使っている最上級機に対してTU−872は「2A3」という真空管を使用しています

特に大きな違いはなく球の内部構造はほぼ同じ、増幅回路も同様です(裏は取ってないですが)

ただ、昔っから300Bの方が高価で2A3の方がやや安価です

音に関しては300Bが真空管の王様とも言われているのに対して2A3はそれに落ちるといわれますが、個人的には球だけではなく回路や組み立て主によるところも大きいですし、個人個人の好みで必ずしも300Bであればどのような2A3のアンプにも負けないとは言えないと思っております

( ゜ヮ゜)ノ<要するに、球の構成も大事だけど、アンプごとでの評価、判断が一番大切ってことですね!

で、写真は今のところありませんがTU−872LEは結構いいです

「LE」を冠したモデルのみ電源コードが3Pインレット接続となっていますので、電源ケーブルが好みの物を使用することが出来ます(過去のフラッグシップは平行2芯ノビニール線でした)

また、今回のTU−872LEに関しては、すでに組み立てて所有しているTU−873LEと比べても改良が施されており、ひとつランク下にもかかわらず大変満足度が高いです

その違い
所有しているTU−873LEと比べて

・電源基盤にアルミ板ヒートシンクの追加

さらに通風スリットも多数追加されており、底面から入った空気がヒートシンクを抜け、上部カバーから排熱される大変理想的な構造となっています
(873はスリット加工されていないので熱はこもりやすいようです・・・それでも問題はないんだと思いますが)

・フロントアルミパネルの面取り

873では厚みのあるアルミのパネルを打ち抜いただけのような切断面の角が立っているもので(90度)印象も少し安っぽさのようなものがありますが、872では表も裏も角が取られていますので手当たりも優しく、見た目もやや満足です

・ボリュームクリックなし

ボリュームにクリックのついているものは人によっては微調整の際に気になる(いらない)という人もいるようですが、クリック感のないボリュームに変更されています

気がついたのは主にその3点ですが、873・872、それぞれ限定で500台程度しか生産されていないモデルであり、購入時期も比較的近いにもかかわらず、マイナーチェンジが施されていたとするならば大変素晴らしいことです

おそらく、変えても変えなくても動作には支障はないし、変えないほうが利益率も高まると思います
また、エレキットには原則として競合機種が無いと思われますから、積極的にマイナーチェンジをしなければ売れないというものでもないと思うのです

ある意味、手を抜いても良いところとおもわれるような部分、直接利益に結びつかないところであってもユーザーに少しでも良い製品を届けたいという企業姿勢が見て取れまして、実に感動物です

エレキットというとコストパフォーマンスの高さ、実用性の高さなど大変評価が高いですが、組み立て説明書から細やかな改良、マイナーチェンジなどは大変好印象です

過去にも書いたことがありますが、エレキットの真空管ヘッドホンアンプであるTG−5882はTU−882になった時(モデルチェンジ)したときに大幅にノイズが減ったという事があります

間違いなく、TG−5882というアンプを真面目に見直し、過去の製品よりも少しでも良いものにしてくれているという実感がありました
(このときは真空管のヒーターを直流点灯にし、電源トランスの取り付け方向の変更、及びシールド板の追加によるノイズ低減が盛り込んでありました)

目に見えないところをサボらない
実に素晴らしいですね! エレキット万歳です!

(´ ヮ`)<もう、涙が出そう! 最近はコストコストといって、惨めな安物やコストどころか品質まで落ちているものでガッカリなんてことも多いですが、エレキットは実に真面目にコストパフォーマンスの高い製品に仕上げています!


あ、そうそう、肝心の音なんですが、真面目にはリスニングしていないのですが、それでも良い感じです

自分の好きな「透明なガラス」に例えたいような、適度な重み、透明感、滑らかさ、ほのかに温かみを感じるようなウオームトーンです

おそらく300Bの方がさらに温かみのあるボーカル(中音域がこゆいというか・・・)がすると思うのですが、自分は2A3も引けをとらないほどかそれ以上に好きになれそうです

TUー873は中国製の300Bですが、TU−872はロシア製エレクトロハーモニクスの2A3ゴールドですので、もしかするとその当たりも音質に関係しているのかもしれません

H2A3G(エレクトロハーモニクス2A3ゴールド)ですが球の作りが大変良く、いかにも良い音が思想なのです(笑

このTU−872LEですが、まだヤフオクで6万円ちょっとで販売しているストアさんがあったりもしてますので(何故かオーディオのところに出品してないw)やや大型の真空管アンプにチャレンジしたい方にはけっこうお勧めできます

このアンプは重量が10キロに対し出力はわずか5W(CH)ですが、おそらく、一般のご家庭でボリュームを最大にすることもないと思います

どうしても真空管アンプで予算に余裕があるとプッシュプルへ走りたくなる物のようですが、A級シングルアンプは調整箇所もなく(少なく)経年変化も気にしないで極めて滑らかでみずみずしい音質が楽しめます

( ゜ヮ゜)ノ<真空管アンプといえば、まずはA級シングルに決まりだね!

(プッシュプル(AB級)は相当能率の悪いスピーカーを大部屋で鳴らすのには適すると思うのですが、それ以外は価格が高いばかりで経年変化と調整も気になりますし、真空管のマッチングの問題もあり、気軽にお勧めできない要素が多いのです)

それにしても、私は地方在住ですのでオーディオのボリュームは遠慮なく上げても良さそうな物なのですが、実際には家の中から苦情がきますのでヘッドホンの方が多いです(苦笑

とりあえず、エージングもかねてTU−872LEはしばらく鳴らしておくことにします

今も聴きながら書いていますが、2A3、なかなか良いかもしれません