ありがたいことに現在オーディオアンプのキットがいろいろ販売されていて、既製品全盛の時代かと思いきや、まだまだ作る楽しみは沢山あります
真空管を使ったアンプキットが今もって販売されているのは嬉しい事です
どうも、世間一般では真空管を使った機材というとどうしてもマニア向けの印象で価格も高価です
中には真空管を使っているというだけの安価な製品で音質的には見る影も無い「まがい物」もあり、購入はしたもののガッカリして、そのまま真空管までも興味をなくしてしまう人も相当数いると思います
純粋に真空管の音色を安価に楽しむには
1.音声増幅回路に半導体を使っていないもの
2.音声出力トランスがある物
この2点は抑えておきたいポイントです
真空管を使用している機材でも、半導体を組み合わせたものはその多くが価格が高い部品である「音声出力トランス」を省略する為に半導体と組み合わせているものがあり、これは要するに低コストにするためで、コストをケチっているがゆえに音質もそれなりだったりします(そうでないものもあるんですが、探すの難しいと思います)
電源トランス、音声出力トランス(2個)のトランスが3個以上載っているアンプを選びましょう
真空管アンプのキットはパワーアンプ(スピーカーを鳴らす)なら2万円から3万円、ヘッドホンアンプでも3万円ぐらいからあります
確かに3万円といえば安くはないですが、逆にこれ以上出さなくても十分真空管の音色は楽しめます
100%アナログ回路の真空管アンプが手に入るのです
作る際に工具が必要ですが、これも現在では100円ショップなどを利用してそろえることが出来ます
ダイソーなどでは1000円以下でハンダゴテも売っているようですし、ホームセンターで3000円ほどで安心できるブランド物も売っています
ツボを押さえて購入すれば安価に工具をそろえる事も可能ではないでしょうか?
後は時間を掛けて少しずつ作れば良いだけです
手間をかけて作ることで製作スキルと修理のスキルを得て、キット代だけでアンプを手に入れることができるのです
確かに作りなれないうちは失敗も多く大変かとも思います
しかし、誰でも最初は上手く出来なくて当然です
失敗してもだんだん上手くなりますし、それは貴重な経験や知識となります
効率化合理化されて、物を手にする楽しみも減っていると思います
自分で作り上げる事で物作りという感覚を体験し、物を手にした時の感動も手にすることができるのではないでしょうか?
キットを買うという事は、貴重な体験もセットで購入するという事かもしれません
ただ安いだけじゃなくて、それ以上の楽しさを・・・
キットを作るというのはそういう事なのかもしれません