エレキットの真空管アンプは大好きですが、私にとって衝撃的だったのがTG−5882という物でした
登場時は、もうワクワクしたものです
何せ、従来にないカラーリングとシャーシのデザインはエレキットの無骨なデザインから脱却を図り、また、製作もハンダ付けがいらないという物
手軽に真空管による高音質を体験できる素晴らしい製品が出たものだと大喜びでした
当時、(いつだったっけ?)手頃な真空管ヘッドホンアンプといえば完成品の東京サウンドVALVE−Xぐらいだった気がします(まぁ、他に知識もなかったんですが)
そんな中、価格を抑え、期待できる内容だったんですよ
で、実際のところの物ですが、まぁ、悪くはなかったです
でも、ノイズが気になりました
真空管も、あまり互換性のある球がなく、球の交換による楽しみが少なくて、少々ガッカリもしました
で、ここまで書くといかにもなんか悪そうですが、そうでもないのでお勧め事項と、改善ポイントを記載しようと思います
まず、ノイズですが3種類出ます
・電源トランスから出る誘導ノイズ
(音声出力トランスが、そのノイズを拾います)
・ヒーター点灯による交流ノイズ
・電源トランスの唸りによる、シャーシノイズ?
このうち2つは確実に対応できます
シャーシノイズはトランスカバーが振動していますので、「オトナシート」を切って貼り付けると止まります
物理的に振動対策をすればオッケーです
ヒーターの点灯ノイズですが、TU−882で改善されていますが、ヒーターを直流点灯にすれば直ります
コンデンサー1個とブリッジダイオードで対策できます
で、対策が容易でないのが電源トランスの誘導ノイズです
これはいまだに対策出来ずにいます
おそらく、電源トランスの下部にシールド製の高いものを入れて、トランス下部(シャーシ内部)にノイズが行かないようにすれば良いのですが、それをどうするかは大変難しい問題です
まぁ、50か60Hzの交流ノイズなんで、割り切れる人には問題ありません
感度の低いヘッドホンなら十分でしょう(私はイヤですが(^^;)
後は真空管をロシアの6N3Pに交換し、ボリュームをアルプスのRK27ぐらいおごればすごく良い感じになります
ちょうど今HD600と組み合わせて聴いていますけど、なかなかしっかりしたサウンドです
エレキットのシリーズは内部パーツの変更がスペースの都合上難しかったりしますので、あまりいじらず、そのまま使ったほうが良いように思います
・・・って言いますか、条件整えてやると、普通に良いアンプだと思いますよ
まぁ、できればTU−882がお勧めはお勧めです
こちらは標準状態で十分ノイズ対策されているので、比較するとそのS/N比の差は歴然!
すごく静かです!
・・・ま、でも・・・KA−10SHの方が好きは好きです・・・
( ゜ヮ゜)ノ<好みもあるし、ここはあまり気にしないでね!
1台といわず2台でも3台でも良いんですよ!(をぃw
ヤフオクで中古が手頃に出たりしますから、普通のアンプとして購入していじるのもなかなか楽しげですよw