kondou製作所のブログ

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オーディオ入門庶民編(続き4・ヘッドホン・完結)

一回掲載辺りの文章量がやたら多いので、もっと分割してやれば、日記のネタに困らなかったのに・・・なんて思ってますが、オーディオ入門庶民編の完結はヘッドホンです。


ヘッドホンですが、これこそ、上手に作ればそれだけで本が一冊できる内容を一日の日記で済ませるというのは暴挙以外の何者でもありません(爆

どうでも良いですが、以前買ったヘッドホンの本は本当に「クソ」でした・・・。

あれ、絶対ヘッドホンかじりもしてないどこの誰とも知れない人間のまとめ方の本だよ、もうね、酷い本。

ネットでも書名を挙げて批判すると問題になったりするのでいいませんが、右も左もわからないときはネットで気長に情報集めをするのが良い気がします。

それでは本編に入ります。


■ヘッドバンド・イヤパッド

いきなりヘッドバンド、「音の出るところはどうでも良いのか?」という話かもしれませんが、とても重要です。

当方が好んで使うUltrasoneなんかは装着間は「並」と言っておきますが、ある意味「良い物から比べたら悪い」です。

それでも、使用状況の点で特に問題が無いので使っていますが、新規に買う人はヘッドバンドやイヤパッドなど、出来れば一度装着して体験したいところです。

髪の長い人であれば、凝ったヘッドホンはバンドに髪の毛を挟まれて酷い目にあいますので注意

また、長さの調節も半自動から自分で調整する物、バンドのバネの強い物弱い物、軽い物重いもの、いろいろあります。

イヤパッドも耳全体を覆う物や耳にのせて使う物でずいぶん装着感とともに音の感じも変わります。

外出であれば、イヤホン(インナーイヤーヘッドホン)や耳掛け型や耳のせ型が良いでしょう。

いずれも軽く小型で携帯性にも優れた物が多いです。

見た目で選んでごついヘッドホンはいろいろ大変です。(勇者には見えますが・・・

そして、室内用途とかある程度本格的なヘッドホンになってくるとやはり耳覆い型ではないでしょうか?

耳の回りは痛くなりづらく、音質的にも有利な気がします。
自分はメガネの事もあり、もっぱら大型の耳を覆うタイプの物しか使いません。

自宅で・長時間・良音質で聞きたいという場合は耳覆い方が良い気がしますが、真に音質を求めたい場合は装着感にとらわれず、見た目にとらわれず、とにかく沢山聴き比べたほうが良いのかもしれないとも思います。

こればっかりは、本当に好みですね。
スピーカー以上に様々な自由があります。

この点は、自分の納得できる装着感が大事ということですね。

■音質

いろいろあります。
聞き比べると本当に良くもまぁ、これだけいろいろあるものだと思います。

音質については書籍や、情報量の多いネットレビューを参考にするのが良いでしょう。

手持ちに関しては

オーディオテクニカ
無難な音質、コストパフォーマンス最高。よほど安い物でないかぎり価格に見合った良心的な商品ばかりです。
高級機などはとても魅力的な造形と音質で音質とともに所有する喜びを感じる製品が多くあります。

・AKG

価格の割に意外と作りが安っぽい気がしますが、まぁ、そこそこ。(機種によっても様々)
ヘッドバンドの調整がゴムひもによる自動調整となっているのは意外と丈夫、そして快適。
オープンエアーヘッドホンが得意な印象で、後は装着感が軽い感じのものが多いような気がします。

一定の人気のある有名海外なブランドです。

ゼンハイザー

聴きやすい音質の物が多いような気がします。
ドイツらしい機能性重視、そしてどこかちょっとデザインもドイツっぽい・・・

具体的にはHD650あたりの機種は凝ったデザインではなく、性能を形にしたという感じで、簡素で実用本位。各部のパーツがそれぞれ替えやすく作られていて軽量で、装着感、音質ともに大変高いレベルにあります。
安価な機種においてもそのあたりはどれもレベルが高いです。
でも、デザインはどうしようもなくゼンハイザーだと思います(好みによります

・ULTRASONE

ドイツのメーカーでゼンハイザーに似て実用本位なところがあります。
4機種ほど持っていますが、そのどれもがオーディオテクニカと比べて特にメリハリのある低域再生を行ってくれるので好んで使っています。

ヘッドバンドの構造が「THE・ヘッドホン」といわんばかりのごくごく普通の何の変哲も無いつくりですが丈夫そうでもあります。
20万円ぐらいするエディション9という機種でも1万円台のヘッドホンとヘッドバンドが同じだったというあたりは「ドイツらしい!」と感動しました(←w

あとは「ULE」という電磁波防止という考えや「S−LOSIC」という音の広がりを持たせる機構などを取り入れているなど、面白い試みをほぼ全機種に取り入れている辺りがほかのメーカーとはまったく違う魅力であったりします。

たまに不人気の低価格機種が安く売られていたりするので興味のある方は一度試してみてはいかがでしょうか?(まだまだマイナーな上に、低価格機はマニアも買わないので価格がとても落ちがちな気がします)



そんな感じで、いろいろ面白いヘッドホンが沢山あって、どれを選ぶというか、どれを選んでも楽しそうな気がしてしまいます。

そんな中、これはお勧めしないという庶民的な部分について少し書きます。



■リケーブル

庶民として、これはやってはいけないというのがリケーブル・高級ヘッドホンケーブルです。

なんか、すごく高いケーブルがあるのですが、誰かブラインドテストをして結果報告とかしてくれないでしょうか?

たとえば、高価なケーブルと、標準品があります。

おそらくですが、高価なケーブルがやや高域が多く聞こえたら「さすが高いケーブルは繊細さ・明瞭で分解能が高い」とかって言っちゃいそうですし、逆に、眠いような音ならば、「ふんわりとした感じになり余韻がすばらしい」なんて言っちゃいそうです。

高いのを買う人を止めはしませんが、標準ケーブルでそれほど音が悪いような気がした事はありません。

また、時間があれば、ケーブル着脱式のヘッドホンで、ゴミのような適当な導線を3本用意してヘッドホンケーブルを作って見るといいです。

驚くほど「普通」な音がすると思います。

チャンネルセパレートだとかノイズだとかいろいろ言いますが、意外と粗末な線でも普通に聞こえます。

高級なリケーブルを試す前に、安価なシールドやリード線を使っていくつか自作し、その音の違いに目覚めたら、いつかはあのケーブルでリケーブルを!って言うのもいいかも知れません。

これもまた「自分が聴いてみた感じ」で選ぶ事、何よりプラシーボ効果の影響を受けないように良く気をつけることが大切です。

エージング

新しいヘッドホンで、新しいがゆえに音が硬いなどの症状があったりします。

ネットレビューなどを参考に気長に聞き込んで音質変化を楽しむのが良いと思います。

思ったより音が変わらないという場合もあるかと思いますが、当方の場合ULTRASONE PROline650が一年ぐらい使ってよい感じになってきたので、新品を購入してすぐに音を判断して中古で処分するのはもったいないと思う事があります。

ただ、やはりどれだけ使ってもイマイチなヘッドホンはイマイチだったりしますので、適当な事を言えば3ヶ月ぐらい使ってから考えたらいいんじゃないかと思います。

エージング用ソフト・ピンクノイズなどの音源がありますが、あまり大音量でやらない方がいいような気が個人的にします。

というか、変化を楽しむのがお勧めです。


■その他

・イヤパッド

音質面での話で、イヤパッドの影響が意外とあったりします。
これは密閉度やスピーカードライバーから耳までの距離などによって音質変化をしてしまうということです。
何を持ってどうと言うことはありませんが、新品のイヤパッドのせいで音を悪く感じたり、へたったイパッドで音が悪く感じたりということがあります。

新しくフィット感の悪いイヤパッドは馴染んでから音質評価が望ましい気がします(AKG K701など)

・ショートケーブル

ケーブル着脱式の物で短いケーブルが使えるものがあります。
ポータブルでヘッドホンを使う場合は大変快適になりますのでお勧めです。

・ノイズリダクションシステム

ヘッドホンによって、外来ノイズを打ち消して音楽を静かに楽しめるものです。

音質がヘッドホンに内蔵されているノイズリダクションシステム回路に影響されるので、ピュアに音楽を楽しみたい人は、この機能の付いていないヘッドホンを使い、周りが静かなところで楽しむのがいいと思います。 電車の中とかではなかなか面白いです。


・ヘッドホンアンプ

基本的にポータブルプレーヤーでも音が割れず十分な音量が確保できればいいのですが、それが無理な場合に使うと音質向上が見込めます。

また、「このヘッドホンアンプの音がいい」という好みの部分もあるので、好きな物を選ぶと良いと思います。

また、たまに高価なヘッドホンアンプなのに、中の基盤がやたらショボイなんて残念な製品も売ってますので、事前に「○○ヘッドホンアンプ 中身」などと検索するとハズレくじを引かずにすむことが出来ます。

■ヘッドホンの中身と価格

勝手なお勧め価格帯の目安です

ヘッドホン3000円以内
・並か並以下、値段候で期待はあまり出来ない。こだわらなければそこそこ使える物はあります。

ヘッドホン5000円以内
・個人的にはこの辺りからずいぶん良い物が増えてくるような気がします。
コストパフォーマンスが高く、ハズレが減ってきます。

ヘッドホン1万円以内
・ずいぶん高級機になってきます。音質的にも個性こそあれ満足度の高い物が増えてきて、つくりに余裕・高級感が出てきます。出来ればこの辺りから上の物を買いたいですね

ヘッドホン3万円以内
・ぐっと良くなってきます(国産)
海外メーカーの物は国内メーカーの物よりも割高な場合もあるので、同じ価格帯であれば国内メーカーの方が満足度が高かったりします。

それにしても良いヘッドホンが多くなっている価格帯です。

ヘッドホン5万円以内
・庶民的には最高ランクのヘッドホンの価格帯です。

どのメーカーのヘッドホンも音の傾向こそ違えど満足度の高い物ばかりでしょう。
ハズレを引くのはよほど珍しい物を買わないと無いと思います。

ヘッドホン10万円以内
・ヘブンです

ヘッドホン10万円以上
・宇宙です(笑
(天国の上が宇宙って言うのはむちゃくちゃですねw)



と、いうわけでお勧めなのは1〜5万円の間で気に入った物を買っておけばいいんじゃないかといったところです。
下限は出来れば実売価格で5000円ぐらいの物を選ぶのが良いと思います。


と、言うわけで、一日分でずいぶんな量を書いたのでこれでおしまい。

また、さらに細かいところは別に書きたいと思います。

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