kondou製作所のブログ

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Ultrasone ヘッドホン 改造?

と、いうわけでいじってみました。

■内容

密閉型のPro line650には内部に吸音材が一切入ってないのですが、これってどうなの?と思い(まぁ、入ってないヘッドホンの方が多いと思いますが)最近のスピーカーの改造からヒントを得て詰めてみようと思い立ったということです。

改造前のヘッドホンの音に特別不満があったわけではありませんし、こういうことをすると補償が受けられなくなるので改造を推奨しているわけではないですし、何の保障もしないのでやってみたい人は自己責任で。

ちなみに、UltrasoneのProシリーズは分解しやすいので改造もしやすいです。

なお、今回の改造の前に、すでにハウジングの内部にはオトナシートが張ってあります。(下記写真にある丸く黒い部分がそれです)

■やってみました

イヤパッドをはずします。(このヘッドホンはワンタッチです)

ねじを4本はずして分解します。

ニードルフェルトを置きます。
ドライバーユニットが前方下に配置されているので、ニードルフェルトは後方上に配置しました。
貼り付けはしていません。(良いと思ったら粘度の低い文具用の両面テープででも貼り付けした方がいいかもしれません。
後、あまりほこりが出るような材料は使わない方が良いと思われます。

今回は実験なので極々適当に切った物を適当に配置しました。
ある程度たくさん詰め込みたいのですが、内部にそれほど余裕はないですし、空間が少なくなってしまっても良くありません。

で、出来ました。

試聴です。

もともとの音質は過去にレビューしたとおり、ボーカルを中心とした帯域がおとなしく、少しつまらない(ボーカルが薄い)様なところもあり、しまった感じで膨らみ過ぎない低域、高域は構造上装着方法によりますので十分な量としておきます。

この状況から吸音材を配置して大して変わったとは思わないのですが、

・少し、雑味が減り音がきれいになったような気がします。不要な音が吸収されているのでしょうか?

・音の余韻が明瞭になっているように思います。

・低域、高域、ともに減衰したとか、悪くなったという感じはありません。

プラシーボ効果は否めませんが、ひどく悪化という感じはないので、変わらないか少し聴きやすくなったかという感じだと思います。
(常々言っていますが、こういう改造は比較対象機がなければ激変以外は正確な比較は不可能と思ってよいと思います。)

なぜ吸音材を詰めるのかについてですが、ドライバーの前面からでた音が正しい音だとして、ドライバーの裏側から出た音はその真逆で正しい音を打ち消したり、新たな音を作り出したりします(雑音)

そうであれば、ヘッドホンももっと良い構造のものが作れるのではないか?という話もあると思うのですが、「実際に聞いてみてよく聞こえるか?、製造上のコストは?」という問題もあるので、一般の製品はいろいろバランスをとって製造されているものと思います。

個人による改造はコストはかけられるだけ、音は自分の好みで行うことなので、メーカー品の完成度がどうとか言うのとはちょっと別の話ですね。

今回のような改造はコストはかかりません。(ホームセンターで1mいくらのニードルフェルトを少量)

吸音材改造は密閉型で雑味が多い、煩い鳴り方をするヘッドホンであれば試してみてもいいかもしれません。
オープンエアーであるならば、ドライバーユニットの周囲に配置してやると、背面から出る逆位相の音の進入防止になりそうです。



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