kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

たぶんかつての日本のやったこと。

アンプの音が悪いんじゃない、いいアンプだから録音の悪いのが良くわかるんだ!

>そういう話はあんまりされない。


こんにちは日暮です。

再生した音が悪いとどうにも「オーディオ機器が悪いんじゃないか?」なんて事になりがちですが本当はそれが正しい音で録音が悪いのではないか?なんて事もあると思うのですがさてはて。とはいえ確かに「何を聞いてもいまひとつ」なオーディオ機器があったり、「前のと比べて今のは何を聞いても良く聞こえる」なんて事もあるかと思います。

その辺り、ここに何らかの基準がないと不安ですよね。最近思うのは「妥協って大切」って事かなと思います。


さてさて、今日はですね、工具を買いましたよ。

「巻線機」

トランスなどを作るため、ボビンに銅線を巻くための機械でカウンターがついており何回巻いたかわかるようになっています。「線巻機」の方が正しい気がしますがまぁ、どうでもいいですw


で、その機械ですが「中国製」

仕方がないです。国産のものがあったとしてもおそらく買えませんから(値段的に

で、

その作りですが実に「雑」。この一言に尽きます。

いくら仕事をすればいいとはいっても、ボディーのダイカストは表面が凸凹していて「いったい、同じ型をどれだけ使っているんだ?そもそも最初の型は綺麗に出来ていたのか?などと大変疑問に思う出来です。

おそらく、日本製であれば昨日に関係ない部分であってもまっすぐなところはまっすぐ、平らなところは平らに作るかと思うのですが中国では「機能するかしないか」で機能するのであれば外観の仕上げに気を使うことなど無駄なコストということなのかもしれません。

しかし、ただ外観が悪いだけでなくボビンを固定する軸も回転させると不必要に左右にぶれてしまい具合が悪そうな感じです。結局のところ「物づくりにかける情熱」の有る無しなのではないかなと思います。

かつての日本もそんな粗悪品を製造していた時代があったのではないかと憶測しますが、徐々に改良を重ね日本国内だけでなく世界で通用する評価される製品を適価・安価に製造してきたのではないかと思います。

そんな日本ですがいまでは「物づくりは金にならない仕事」「安い給料で使える人間にやらせる仕事」などという風潮が一部で見られるようで残念です。

物作りはただ材料を加工したり、組み立てたりするだけでなく、実際に人の手で行うことで新たな物の創造や改良の知恵を得る事があります。企画する人間と製造する人間は一心同体で無ければならないと思うのです。

コンピューター上で物作りが出来、シュミレーションも出来る時代となりましたがそれでも実際に出来てきたものに不具合がないかといえばシュミレーションしきれない部分がトラブルとして出てきます。自動車のリコールが良い例ですがおそらくこれからもシュミレーションしきれないことによるトラブルは出てくるかと思います。

また、自分が物作りをしたいと思う中で考えることと実際に物を作ることとのギャップ、大変さはとても大きなものに感じられ、戦後の日本でさまざまな産業を起こした人がいることを重ねて考えれば何も無い所から産業を興す大変さは想像を超えるもので、せっかくそうやって先人の方々が興された産業を「金にならない」「自分たちのやることじゃない」なんて途絶えさせてしまう様子は金の卵を溝に捨てるような光景に見えなくもありません。

たしかに時代の移り変わりと共に不要となる技術や産業も有るのでしょうけれど、製造業の軽視を行うようならば何の資源も無い日本には暗い未来しかないような気がします。

ただ、今の時代も暗い話ばかりではないですよね。
かつては個人でとても出来なかったような物作りができる時代でもあります。3Dプリンターなどもその良い例です。

物作りの火を消す事無く育てていける、そういう国であることがとても大切なことなんじゃないかと思います。

( ゜ヮ゜)ノノ<まぁ、そんなこと思わなくてもやる人はやっちゃってると思いますけどw 


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