kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

12月31日なのですとかー (TU-870Rとかいろいろ

こんにちは日暮です。

ブログの更新をほったらかしているわけですが、それなりに健康です。

てと、近況とか適当にだらだらと書いておきます。

先日、とあるリサイクルショップにてTU−870Rを発見しまして、悩んだ末に購入。

何で悩んだのか?

(;・ω・) ・・・お小遣いに余裕がないからやん・・・

ちなみにジャンクで1万円。

で、さっそくばらしました。

・・・人の組んだアンプはまずバラすもんです。

組む人によって、半田付けのパターンに十分に半田が溶け込んでなかったり、パーツの取り付けに些細な問題があったりすることもあるので安心して使うためにはまず点検ということです。

写真がなくてすみませんが、結果、何箇所か半田付けが不十分なところやパーツの取り付けが悪いところがありましてそれらを修正しました。

そうして、音だし。

ぜんぜん普通w いや、普通に良い音です。
チラッとみただけですが中身はTU−870とほとんど変わってないですよねこれ?そりゃほとんど変わらない音で当然です。

このアンプは出力が少ないこともあり能率が良いフルレンジスピーカーに良く合います。低域の量感はある程度仕方がないものと思いますが中高域がとても澄んで気持ちが良い音です。周波数特性はかまぼこ型だったと思いますけれど綺麗に聞こえるんですよね。

で、旧モデル(TU−870)と比べてすぐにわかる違い

■TU−870/TU−870R(2012.01.10生産終了?)
タイトソケット/モールドソケット

シャーシ後部・底板にシルク印刷?/ステッカー

放熱穴 シャーシ側面に多数/放熱穴 底板 真空管ソケットの穴のみ

フロントアルミプレート面取り無し/面取りあり

ボリュームクリックあり/クリック無し

インシュレーターのデザイン変更

といったあたりが主に違います。その他スイッチが電源・入力セレクタともに変更になって半田付けが容易になっています。電源コートも変更となり組み立てやすくなっています。

TU−870と基本的に変わらないものの細部の変更があったのはおそらく少しでもコストを落とすために思われました。特にシャーシの放熱穴の変更はTU−870の図面や型ををそのまま使えば良さそうなものですが、新しく設計して型を起こした方がコストが落とせるということだったのかなと思います。TU−870Rでは電源トランスのカバーに一切放熱穴はありませんのでなんとなく気になる方は旧型のTU−870の方がいいかもしれません。

それにしてもTU−870Rですが出力2w/chで、最近の雑誌付録のデジタルアンプでも十数wと比べて見劣りしそうなスペックなわけですが、そうじゃないわけですよね(笑

2wの出力ですが(ある意味)本格的な真空管の音が手頃に聴ける入門機なわけで、真空管アンプかと思っていたら出力段は半導体というある意味まがい物とはその存在意義がまったく違うアンプなんですよね。増幅素子に真空管以外を使わない、出力にアウトプットトランスを使用する本物の真空管アンプがTU−870(R)なわけで、本格的にトランスを使用していながら価格を出来る限り安価にし実用性もある良心的なアンプなわけです。

TU−870から870R、そして現在販売されているPCL86を使用したTU−8100へとエレキットの入門タイプの真空管アンプの製品は移り変わっていきます。

最近のコンパクト&低電力で動く高性能なオーディオアンプからすると真空管アンプの魅力が理解される機会はなかなかないかもしれませんが、もし縁あってTU−870を入手された方がいたら是非可愛がって欲しいです。TU−870には6BM8という真空管が使われていますが、この真空管を使ったオーディオアンプはおそらく40年とかもうちょっと昔でしょうか?ややもすれば半世紀前の音が現代でも聴ける貴重な存在ですし、現在でも通用する音ですし、大事に使い手入れもすればこの先もまだまだ使えるアンプです。

最近ではもはや当たり前になった「物の使い捨て」。懐かしいと思う余裕さえないめまぐるしい入れ替わりの世の中でこういった変わらない物に魅力を感じます。

さて、年々身動きが取れなくなっていますが、来年はどうしましょう?

( ・ヮ・)どうしましょうね?w

不安な事の多い世の中ですが幕末の事を思えばまだまだ生き易い世の中だと思い悔いのない一年にしたいもんです。

来年はたぶんアレもありますしね!

それでは皆様良い御年をお迎えください。
ご拝読いただきありがとうございました!

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TU−870R 製品仕様

●使用真空管:6BM8(ECL82)×2
●定格出力:2.0W+2.0W(8Ω時)
●定格入力:600mV
●入力抵抗:45kΩ
●適合スピーカー:8Ω
●残留ノイズ:80μV(IEC weighting)
SN比:94dB(IEC weighting)
●周波数特性:26〜37,000Hz
●入力端子:RCA(ピン)端子 ステレオ×2系統
●出力端子:スピーカー端子(プッシュ式ターミナル)
●電源電圧:AC100V 50/60Hz
●消費電力:35W
●重量:約2.9kg
●サイズ:W130×H133×D263mm(突起部を含む)

【 TU-870からの変更点】
基本的な回路の変更は行なわず、一部パーツ(シャーシ、真空管ソケット、インシュレーター、ACコード等)のみ変更。
TU-870のクオリティを継承しつつ、組み立て易さを向上。