アンプ作成におけるパーツの実装ですが、プリント基板と手配線とがあります
過去にも書いた事はありますが、プリント基板は回路を設計し、それに基づきプリント基板を作成して、パーツ取り付け位置にパーツを差込ハンダ付けで取り付けます
手配線は回路図に基づいて、ラグ板などの補助パーツを用いながらパーツ同士の足(リード線)をからげて(ひっかけて)ハンダ付けで固定して組み立てます
手配線は自由度が高いし、試作などがしやすい反面、基本的にプリント基板よりも手間がかかります
で、真空管ヘッドホンアンプのKA−10SHですが、オール手配線の為にどうしても製作に手間がかかります
放熱性やパーツ変更の自由度など、このアンプの場合プリント基板よりも数多くのメリットがあるので良い選択肢だと思いますが、製作サイドとしてはプリント基板のほうが効率よく製作できるので助かるのです
しかしながら、発売もとの春日無線変圧器さんは、「手配線アンプ」にこだわっておられるので取り扱い商品を見るとプリアンプを除いて全て手配線のキットを販売されています
こだわりが半端ない気がします
(;´ д`)<作るの手間がかかるよー
エレキットの真空管ヘッドホンアンプは作りやすいし扱いやすささも良いのは良いけど、あれにジャンセンのオイルコン載せるのは無理っぽいだろうなぁ・・・ここいらはやはりKA−10SHのほうがやはり良い
技術が進化して、今ある電気製品はほとんど全てがプリント基板に回路を実装した物になっています
パーツも小型軽量化されて、回路は複雑化し、プリント基板でなければ出来ない物も多いです
・・・でも、そういった物って、もはや個人では手に負えない領域ですよね(汗
以前、サウンドボードのパーツの乗せ変えをやったことがありますが(依頼を受けて)あれはもはや個人でやるべき域を超えていると思いました
手配線は良さは、ハンドメイドというプレミアミティーとか、いじって付き合っていける良さとか、合理性ではない人間味のある面白さと価値なんじゃないかと思います
そういうのが好きな人は1台、持ってみてはいかがでしょうか?
目で見て、手にとって、音を聴いて楽しめる、手配線アンプの面白さ、誰にでも体験できます