春日無線変圧器さんで「5678ヘッドホンアンプキット」という物が販売されていましたので買ってみました
5678というのは電池でヒーターが点灯できる真空管です
YAHAというのは、真空管とオペアンプを組み合わせたヘッドホンアンプの回路のひとつで、気軽に真空管を楽しめる面白い物です
電池駆動で真空管・・・
・・・なんかワクワクしてくるじゃないですか?
と、いうわけで頑張って作ってみました
詳しくは
・春日無線変圧器
http://www.e-kasuga.net/goods.asp?id=712
基盤セット(基盤と真空管のみ)、専用部品セットがあります
基本的には、シャーシ(参考:YM130/150)、基盤セット、専用部品セット、電池があれば部品としては100%そろいます 自分は今回それ以外の購入はしていません
・Hand Made Audio
http://www.fan.hi-ho.ne.jp/~ikeuchi/Hand_Made_Audio/TubeHeadAMP/5678HPA_No1.html
製作についてもこちらで詳しく紹介されています
で、早速作ってみました
基盤セットと部品セットです
基盤セットの方に詳しい説明書が入っています
大変充実した内容で、一度すべて目を通しておくと良いと思います
わかりやすく書かれていたのが好印象でした
裏はこんな感じ
基盤も非常にわかりやすくなっています
抵抗は1/4Wの物を使うのですが、基盤の穴間隔に対してちょっと大きいような気がしたので、今回自分は抵抗を立てて使うことにしました
寝かした方がノイズの心配が減るのですが、スペースの都合で寝かしてハンダ付けが出来ない場合は、立てる方法を知っておくと便利です
左から
・1度曲げてまた開く事で間隔を狭くして寝かして取り付けする場合
・通常の取り付け方
・立てて取り付けする場合の曲げ方
です
取り説の注意を見ながら、あっという間に基盤が出来ました
今回はある事情でこれには「変なハンダ」を使いましたが、プリント基板用のハンダ鉛をお勧めします(KR−19とか使いやすいですね)
ハンダのパターンが大変小さいので銀ハンダにこだわらずに扱いの良い仕上がりのきれいな物を使ったほうが良いです
はい、組み込みましたw
シャーシ加工の工程は諸般の事情で省きました
配置は自分好みにしてあります
(穴の開ける箇所を間違えた為に4個ほど無駄に穴を開けました)
組み立て説明書や上記にリンクしたサイトを参考にしながらシャーシ加工をすれば良い感じに出来ると思います
(自分はほとんど何も考えずにもくもくと作ってました・・・先に良く勉強しておくべきでしたorz....)
で、こんなん出ましたけど?w
知らない人が見たら、何の機械なのかわからないのでステッカーみたいなのを作ってみました
レイアウトは
・電源スイッチ パイロットランプ ヘッドホンジャック 入力端子 ボリューム となっています
自分は横型、左右対称に作るのが好きですが、今回は左右非対称となっています
携帯できる電池式アンプではヘッドホンジャックはミニジャック仕様が多いと思いますが、自分は入力端子と識別しやすいように標準ジャックにしてみました
また、標準ジャックからミニジャックへ変換するアダプターを装着した場合、シャーシパネルの面位置から少し高い位置になるので、隣の入力端子と高さがずれ、プラグの抜き差しがしやすくなります
(好みです 気にしない人も多いです 変換アダプタを使うと接点が増えるからポータブル機はミニジャックだけで良いという人もいるはずです)
ま、全部含めて、可能な範囲で好きに作れるのが自作の良いところです
( ゜ヮ゜)b”
という訳で、電池を入れて、電圧チェックなどを行って、聞いてみました
能率の良いヘッドホン・イヤホンだとわずかに残留ノイズが聞こえるでしょうか?
良好なレベルだと思います
出力は結構あるようでK702で自分は問題なく聴けました
シャーシに何か当たると「マイクロフォニックノイズ」と呼ばれる、どっかの寺院で聴くような「きぃ〜〜〜〜〜ん」という音がします(涼しそうな音ですw)
ポータブル機にする場合は、この辺りのノイズが出ないような振動対策をすると良いかもしれません
音は確かにこのアンプならではの音のように思います
エージングが済んでないのでなんともいえない部分はあるのですが、シンバルなどの金属楽器の表現に違いを感じました
アコースティックギターなどの弦楽器は特に違います
違うから良いとか悪いとかって言う物ではなく、エージングもまだまだで評価するべきではありませんが、弦楽器の表現の仕方はなかなか良い感じではないでしょうか?
原音忠実な高音質を狙った物ではないとは思うのですが、子供のおもちゃにしては出来は良すぎです(笑
十分実用に値する音質だと思います
個人的には、真空管アンプが好きな人が屋外に持ち出せる真空管ヘッドフォンアンプとしてお勧めできると思います
また、ポータブルアンプで真空管の物を試したい人にもお勧めできるでしょう
興味のある方はぜひ試してみてください
作る楽しみ、音質、共に十分魅力のあるアンプキットです
参考
アンプの製作に必要な物
・基盤・真空管セット
・専用部品セット
・シャーシ(YM130/150がお勧め)
その他に必要な物
・ハンダゴテ
・ラジオペンチ
・プライヤー(ボリューム・ナット取り付け時など)
・ドライバー(プラス
・ケーブルストリッパー(ビニール船の被覆剥き
・ハンダ鉛 少々(プリント基板用ので十分)
・ドリル
・ポンチ
・リーマー
・平ヤスリ
・油性マジックか、ボールペン(穴を開けるところの印)
・定規
この辺りがあれば、何とかできると思います
(足らない物があったらごめんなさい!)