TAMさんへのレスもかねて
ヘッドホンのユニットとイヤパッドの間にスポンジの入っている機種と言うのは、それを取り除くことで高域がより出る傾向があるようです
で、ここでスポンジを取るとか、ほかの素材に変えてみるというのもヘッドホンを楽しむ要素だと思います
ただ、自分はメインの機種でそういったことをいじることはすることはありません(サブならあります)
メーカーの音作りを信じるというか、基準点としてのオリジナルの音は動かせない、動かさないといいましょうか・・・
どこか、動かさないところを決めておかないと訳が分からなくなってしまうためです
ゼンハイザーの話をするときに、自分の家ののゼンハイザーと他所のゼンハイザーはなるべく近くあってほしいということでもあります
で、ちょっと話が戻ります
ゼンハイザーはHD600を持っています
特性ははHD650に近いと聞いています(※とある話によると、同一といってもよいようですが・・・どうなんでしょう?)
で、環境によっては音が篭っているようにも感じられると思います
ネットレビューをいくつかは意見していても、そういう方はそれなりにいらっしゃると思います
この対応として、本体とイヤパッドの間に入っているスポンジを変更してみるというのはありだと思います
が、自分はその状態のままにこだわってます
と、言うのは、ヘッドホンを変えるのではなくて、ヘッドホンを鳴らす環境を整える方向で、ゼンハイザーの味付けを大切にしつつ、自分好みに鳴らす方法を模索したいという考えがあるからです
音が篭るように感じるのにはいろいろな要因があります
これは、不確定なものも含めて適当にいくつかあげますと
RCAケーブルなどが適切でない
アンプが合っていない(好みが)
音源に問題がある
電源・アースなどが適切でない
まず、この辺りはチェックしてみたいところです
篭りというのは、低域過剰な場合でも、高域が不足の場合でも出ます
どちらかということは、すぐには分かりません
安いヘッドホンを引き合いに出しますと、安いヘッドホンで篭るもの、ぜんぜん篭らないどころか高域が痛いもの、その両方があるように感じます
片方は高域が出ていないという特性の悪いもの、もう片方は低域再生が不十分だと感じるものです
このバランスだけでは物が良いのか悪いかは分かりません
安いヘッドホンは、こういったバランスの悪さだけでなく、情報量の不足があるのが特徴です
そこで、ゼンハイザーなのですが、高域は刺さるほどの感じはありませんが、十分繊細で、シンバルなどもよく表現します
そうであれば、低域に関しては「表現力がしっかりある」という前提で考えて行きたいと思います
その考えを適用すると、低域成分の少ない楽曲ではその癖は気にならないはずです
篭ると感じている方は今一度、さまざまなソースを聞き比べてみてほしいです
「あれ、これだけは篭りが気にならない!」というものもあるはずです
つまるところ、十分な表現力があるからこそ録音が露骨に表現されそれに違和感を感じるという考え方でもあります
で、それでもやっぱりもっとすっきりした音のほうが好きだー!って場合は
・ケーブル変更(ベルデン88760など)
・各端子の清掃
・HD650の場合はHD600用の細い純正ケーブルを試す
などが、比較的安価で自然な感じで篭り感を無くす方向に音の調整が出来るのではないかと思います
(楽しいオーディオブログでは、なるべく安価に自然なオーディオライフを提案しておりますので、ピュアオーディよりもプアよりの話になりますことをご了承ください ^^;)
HD600/650は好きになれる人とそうでない人が存在することも事実だと思います
個人的にはいろいろ聞いていくと、一週回ってまた戻ってくるヘッドホンの一つだと思いますので、いろいろ弄って愛想を尽かすのではなく、そのままの状態で好きになれる方法を探したり、休憩期間を置いていろいろ聴いてみてほしいヘッドホンです
そうそう
HD600ですが、外見から開放型で低域が抜けてるというイメージがあるかもしれませんが、かなりしっかりした低域を聞かせてくれます
ライブ録音などのホールの響き、ステージの距離感やドラムやベースなど、録音によってはドキッとさせてくれる表現力があります
クラシックやフュージョン専用だなんて決め付けないで、どうしたら上手く鳴ってくれるのかを試行錯誤してみるのもまたいいものです
それだけの価値のあるヘッドホンじゃないでしょうか?(笑