kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

オーディオ入門 庶民編

庶民を自覚しておりますので庶民編

っていうか、オーディオってお金がかかるとか、何で聞いても同じ、違いがわからないとか、いろいろな偏見もあって、いまどきはあまり流行らない趣味のように思います。

でも、やっぱりちょっとでも興味、関心があればよい音が聞けますし、聞いている音に自信も持てます。

youtubeなどでアップロードされている音質の悪い音楽で満足なんてもったいない!
それは、ピンボケの写真で満足しているような物です。

で、庶民的、初歩的で、効果が誰でも感じられるポイント、逆にこだわらなくても良いポイントをなんとなく書き連ねたいと思います。

■あなたのオーディオルームは?

オーディオ、お金を掛ければ際限ないとは言いますが、何より、現在のお住まい、利用環境である程度の上限は決まるように思います。

デスクトップオーディオなのか、ちょっとしたリビングで楽しめるのか、それとも本格的に1室が使えるのか?

また、音量が出せるのか?振動対策が出来るのか?などでもある程度オーディオは絞られてくるかと思います。

これを限界と捕らえるのではなく、この中でいかに最高の環境を得るのか?という事を考えると構築もしやすいかと思います。


なお、どうやら、庶民的な4畳半オーディオから8畳程度までであれば、それほど投資をしなくても良い音が聞ける時代になっているのではないか?と思います。

また、当方の最近の感覚では振動対策などもそれほど重要視しなくてもいいような気がしてきましたが、その辺りは別に持論をご説明したいと思います。

まずはお部屋によって限界もあるけれど、だからといってオーディオを諦める必要もないとしておきます。

■ケーブル系

電源ケーブル
100円の電源ケーブルと1万円のケーブル、この音質差はわかりずらいです

また、電源ケーブルでノイズが減るというのもケースバイケースの話で、あまり関係のない事もあります。

電源ケーブルに求められる物




1.容量

10wの消費電力であれば、それが十分に流せるケーブルであれば問題ないです。
平行2芯の安いケーブルでも1500wをカバーしていれば、1500wまでは大丈夫です。

大蛇のようなケーブルでも音は良くなりません。

2.シールド

電源ケーブルのノイズを信号伝達を行うRCAケーブルなどの信号線が拾う事がまれにあります。
この場合はシールドを用いた電源ケーブルで効果が見込める場合があります。

この場合、変化があるのは電源周波数のハムノイズ、家電製品のノイズであったりするので、サーッなどという「ホワイトノイズ」には効果がありません。




とにかく、ノイズの「原因」をはっきりさせて、そのノイズごとの対策をするべきであって、「電源ケーブルをいいのにすればなんか良い事あるだろ、損はしないだろ」という考えは「損」です。

太い電源ケーブルを使っても、低音が太くなったりはしません。
オシロで見たら一発でわかります。 少なくとも庶民としてはもっともお金を出してはいけない部分ですので、気をつけましょう。



■スピーカーケーブル

音の出口のスピーカーまでをつなぐスピーカーケーブルですが、これもまたそれほどお金を掛ける必要がないようです。


1.容量

あまり細い物でなければよいように思います。
また、方向性のあるものについても、たぶんブラインドテストで気づけない程度のものと思います。

2.振動対策

気にしなくていいように思います。

3.シールド

スピーカーケーブルの近くにRCAケーブルなどの信号線がなければ問題ないかと思います。

4.ビンテージ品

・・・雰囲気、良いですよね。でも、音質的にはどうかわかりません。

5.長さ

長さによって、音が変わるという事はあるようです。抵抗値的な問題だと思います。

仮に違うといってもわずかな差なので庶民的にはあまり気にしなくていいような気がします。

ただ、長くて、余った線をとぐろまきにするのはお勧めしません。 コイルみたいになって良くない気が・・・


■信号線(RCAケーブルなど)

結構音が変わる気がします。
庶民的には「そこそこな国産品(適度な太さ・金メッキプラグ・安すぎない)」がお勧め。

物によっては低域が痩せてしまうものも実在していると感じています。

影響があると感じていますのでケチりすぎると良くないと思われる部分です。
あと、接続端子部分は綺麗に磨いておきましょう。専用のクリーナーなどは安価で効果が見込めるアクセサリー&投資です

■アンプ

現在は半導体素子によって、メーカーも安価に性能の良いアンプを製造できます。

自作であっても同様です。

また、従来は性能の良い、ひずみの少ないアンプを作っても実際には音が悪いという事があったようですが、当時のスピーカーの性能によるところが大きいような気がします。

この場合、性能の良いアンプであればあるほどスピーカーの音が元の音に付加されておかしくなっていたものと想像します。

そして、「カタログスペックの良いアンプが良い音がするということにはならない」という「不安」を沢山の人に植え付けた事にもなったかと思います。

そして、このスピーカーによるアンプ不信の問題はタイムドメインスピーカーにより何らかの光明が見えてきているのではないか?と感じています。

後は選択に当たってのアンプの出力ですが、ホームオーディオであれば小出力で音質の良い物を選んだ方が歪みも少なく、音は良いような気がしています。

出力目安は5Wもあれば十分、余裕を見て15W、多くとも25W以上は不要です。

(低音を過剰に出した音が聞きたいというのであれば出力がどれだけあっても結構ですが、それは作った音であって録音された「音」を「再生」するという行為からは外れた物だと認識し、ここでは取り上げません。)

オーディオショップのチューンアップ品とか、大手メーカーのフラッグシップとか、そういう物にこだわる事はないと思います。
むしろ、「高くも安くもない適当な価格の物」にこそ、価格に見合った、もしくは価格以上の良い物があるように思います。


オーディオに興味が出た人がカモにされる事例は後を立たないと思います。まずは無理のない価格の物を試しましょう。


今日はここまで
以下の項目はまた後日

■プレーヤー
■音源(CD・MP3など)
■スピーカー
■ヘッドホン
■アクセサリー(インシュレーター)


気軽に、金額的に無理のない、でもちょっとこだわりを持ったオーディオ・・・そんなものをこのブログではお勧めしたいです。

少しお金を出して、機材を吟味すれば、すばらしい音が聴ける時代になりました。

しかし、聞ければいいというだけの人や、そういう人しか想定していないような質の悪い録音もあふれているように思います。

1人1人が「良い音」に興味を持つ事で、きっと「音楽」という物の楽しみ方がより深くなり、それが高まれば日本の音楽の質も上がる物と思います。

良い音で楽しむ音楽というのは一音一音が気持ちの良いものです。

それは、被写体は何であっても、ただピントが合っているというだけで美しい写真と同じように美しく、さらにその被写体がすばらしければ、よりすばらしい感動を得られるように、音楽もより多くの感動を得られる事と思います。

1人1人、かけられるお金も聴く環境も違いますが、安価に気軽に質の高い、そんな音楽の楽しみ方をご紹介できれば幸いです。

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