kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

写真:中古カメラゲットだぜ!(←

中古のカメラを買いました。

正確にはジャンク品

で、

PENTAX MV1 (50mm/f2レンズ付・カビ付w)

お値段は送料込み1500円

で、どんなカメラかというと、絞り優先AEのピント合わせはマニュアル式の一眼レフカメラです。

廉価版なので若干安っぽいところがあります。
個人的に気になったのは巻き戻しクランクの丸い部分がプラスチック製であること。
おそらくはRICHO RX500に近い頃のものだと思いますが、RICHOでもプラスチックではなかったはず!
写真撮影の最後に行うフィルムの巻き取り、ここをむやみにコストを省いちゃいけません。大切なところだと思います。

ちなみに、おそらくMV1よりも安いであろうK1000(完全マニュアル機・オートなし)はちゃんと金属製だぞ!w

で、コントロール関係は、撮影のAUTO/100X(フラッシュ撮影)/B(バルブ撮影・開放撮影)となっていて、シャッタースピード

( ゜ワ゜)ノノ<撮影中もわからんw

という仕様です。
シャッタースピードはレンズの絞りと外の明るさとフィルムの感度によって決定されて、ファインダー内に簡易的に表示が出ます。
手振れしない場合は緑、明るすぎて撮影できないときは赤、手振れしそうなときは橙色が表示されます。

PENTAX MV1のファインダー内表示にはあとひとつ「×」(X)の表示がありますが、これはカメラにフラッシュを取り付けて発光可能な状態のときに赤く点灯します。
おそらくは、フラッシュ撮影可能/シャッタースピード100分の1への自動変更を表示しているのだと思います。

ちなみに、フラッシュがなぜ100分の1秒なのかというと、この機種のシャッターが完全に全開となる一番速いシャッター速度ということです。それ以上のシャッタースピードになると、先幕が開き、それが全開しきらないうちに後幕が閉まり始める為、フラッシュがケラれてしまうのです。

で、まぁ、自分も高校生ぐらいならば「こんな中途半端なカメラはお金もらっても要らない!」と言い出しそうですが、シャッタースピードが出た所で暗ければどうせ撮影できません野で、いっそ、いろいろ難しいことを考えずに「緑の表示だからもうこのまま撮影しても良いし、もうちょっと絞っても良いかも?」程度に気軽に撮影できそうです。

ただ、確かに妥協もそれなりにあるわけで、逆光の撮影は露出補正が面倒(巻き戻しレバーの下)なので諦めた方が良いですし、写真を学ぶ人には撮影情報が撮影者にまったくと言って良いほど伝えられませんのでお勧めできません。

「難しくない撮影条件で気軽に撮影する・難しい条件のときは諦める」という気持ちになれる人でなければお勧めできないかもです。

(で、さすがにこれではまずいだろう?って思った機種には「AEロック」という機能が付きます。詳しくないですが、このあとのカメラには付いているのではないでしょうか? AEロックは逆光であっても被写体に近い明るさのものに向かってシャッターボタンを半押し、もしくは専用のボタンでもって測光を行いその値を保持して撮影するものです。露出補正よりもある意味簡単です。MV1はそういった機能は無くきわめて単純な絞り優先機構のようなので逆光は諦めるというか、逆光じゃないところを選んで撮るのが上手な撮り方・撮影テクニックといって良いかと思います。(さらに言うなら逆光ってかの昔はレンズの問題でタブーでしたし))

せっかくの一眼レフなのに、露出補正ができない、マニュアル操作ができない、シャッタースピードもわからない、ないないづくしなんですが、おそらく当時のコンパクトカメラと比べますとファインダーで正確なピント合わせと構図決定ができ、難しく考えることなく絞りとピントだけを操作をして写真撮影ができるのですから、コンパクトカメラよりも高品位な写真撮影ができ、レンズも交換できる手軽なカメラという見方もできます。
そう思うと腹も立ちませんし、軽快な気分で写真も取れるかと思います。

で、まぁ微妙なポジションのカメラかもしれませんが、今でも写真が撮れますし、交換レンズも新品・中古いろいろあります。これはすごいことです。
現在販売されているカメラ製品が20年後30年後はたして現役で使えるでしょうか?
高度な電子化や駆動メカニズムは壊れやすく、現にPENTAX MZシリーズなんかはMV1よりずいぶん新しいですが結構故障したりしてると思います。

AF以前のカメラの作りの確かさってすごいものがあると思いますよ、ほんとに。

と、いった感じで、手頃なおもちゃを入手してキャッキャ ウフフしてるわけなのでした。久しぶりにフィルムで写真が撮りたい気分です。



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