kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

ヘッドホンアンプとポータブルプレーヤーと音量不足と

先日、ネット上の某所でオーディオアンプ(ヘッドホンアンプ)とプレーヤーの間に入れて音質向上を目的としたライントランスの話をしていまして、その中でマランツのDLT−1というライントランスが1.3倍の昇圧を行うので低能率ヘッドホンを接続したヘッドホンアンプの音量不足の補助になる的な話になりました。

1.ヘッドホンアンプに低能率ヘッドホンとライン出力レベルの低いポータブルヘッドホンアンプの困った組み合わせで音量が確保できない。

2.そういった場合の解決手段の一つとして、外付けのライントランス(昇圧するもの)による音量確保

という話の流れです。

で、マランツのDLT−1は1.3倍の昇圧比(電圧)なんですが、これ、元々は昇圧を目的としたわけではなくて、音質改善の為だけ物、さらにいうならマランツのCDプレーヤー専用に考えられた物なんですよね。

( ゜ω゜)ノノ<したらば、音量確保専用に考えてもうちょっと昇圧するトランスを使ったらいいんでない?

という話になるんですが、実はそういうものはすでに販売されています。

エレキットからi-Trans(アイ・トランス) OP-800という物が出ていまして¥8400円という物です。

こちら、昇圧比が5倍という代物で各種プレーヤーのヘッドホンジャックからアンプの入力端子を接続する際に間に挟むとあら不思議という物です。

で、これと同じような物を安価に自作することもできるようです。

参考:Valvole Rosso バルボーレロッソさま
http://valvolerosso.asablo.jp/blog/2012/04/11/6408348

と、いう話があって、今日改めて能率の低いヘッドホンをKA−10SHに接続し、入力にDLT−1をかませた上でプレーヤーはipodという感じでパフュームなどを聞いてみました。

最近、スピーカーの方に入れ込んでいることもあるので余計に新鮮かもしれませんが、DLT−1を入れると低域に量感が出てメリハリ良く、やや粘り強い感じのする音になる気がします。刺々しい方向にはならないようで聴き心地は良好です。
(パフュームはボーカルにエフェクトはいってるので条件悪いと変な癖が出ますけど、そういうのは抑えられるみたい)

ちなみにDLT−1ですが古い物で絶版なんですが、ヤフオクなどで見かけることがあります。
どうやら、販売されていたときは4万5千円したようですけど(中身を見ると缶入りのトランスが2個入ってるだけでどこにお金がかかっているのか良くわかりませんがw) 中古でゲットすれば数千円から2万円以下で購入できるのではないでしょうか?(中古の価格はあってないので気長にリサーチして納得したところでブッコみましょう(← )

ちなみに、今回試聴に使ったヘッドホンはULTRASONE PRO line 650です。
能率が悪く、色気のない音にも感じることがあるんですがDLT−1をかませると案外といい感じです。
低域はゾネホンらしいブリブリした感じで出てきますしボーカル域もやや盛り上がり聴き心地に満足感が出てきます(もうちょっとあっても良いけどw)高域はツンツン刺さることはなく、硬い音好みの人には物足りないかもしれませんがまずまずかややナローでしょうか?
聴いた楽曲の録音によっても違うでしょうから、もうちょっと変えて言うと低域の力強さが増し、高域のきつさを感じず、ボーカルに厚みが増すような感じです。

音量不足の点については電圧で1.3倍ですからわずかにしか感じられませんが確かに余裕を感じます。
4〜5倍もあれば十分な余裕が出てくるのではないでしょうか?

また、トランスをかませて音量が稼げるならば不要な電子回路をかませることがないので電源やノイズ、故障などの心配
がなくて良いですね。

で、本日はこういった入力ラインに入れるトランスで昇圧を行って音量不足の解消ができるかも?って話なんですが、昇圧を行わないライントランスによる音質への効果というのもあるようで、聴き易いとか、定位がしっかりするとか、アナログな音になる(?)なんていう話も聴いたことがあります。
あと、自動車用にライントランスがあるようにノイズ除去効果もあります。(室内では自動車ほどノイズを気にすることはないと思いますが)

少々お値段がしますが、現在でもオーディオアクセサリーメーカーなどから完成品も出ていますし興味の沸いた人はお試しされると良いかもです。

自分は電源ケーブルによる音の違いはわかりませんが、ライントランスというアクセサリーは結構気に入っていて、4種類ほどもってます。
聴き心地の良さを求めている人にお勧めかも?ですね。(※)

※好みの変化をしてくれるばかりとは限りませんので鵜呑みにしないでくださいね(>_<)

もし、今、人に勧めるのだとしたら中古のDLT−1でしょうか。

あと、注意事項としてライントランスのいくつかは「アース」が独立しておりますのでRCAケーブルによる接続だけではかえってノイズが乗ってしまうことがあります。
この場合、プレーヤーとライントランスとアンプのシャーシを導線で接続してアースするか、ライントランス内部でアースをラインのマイナスに落としてやると良いです。

作り方などはネット上にいくつか情報も上がっています。
さまざまなオーディオアクセサリーがありますが、こういったものも検討してみると面白いと思います(^−^)

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