kondou製作所のブログ

趣味の個人サークルKondou製作所のブログです。

フルレンジと高音不足とかとか

フルレンジスピーカーの高音の伸びが悪いってのですが、まぁ、何度もする話ですが、ひとつ、試してみると面白い事があります。

聴力をチェックするフリーのソフトウエアなどがありますがそれを使って、本当にフルレンジスピーカーから高域が出ていないのかをチェックしてみるという事です。

まずはヘッドホンを使って自分の聴力をチェックし、その後スピーカーで同様にチェックを行います。

そうしますと、案外と高域が出ている事に気づくのではないでしょうか?聴力の測定結果はおそらく高域に関してヘッドホンとさして差異がないかと思います。(この場合、ヘッドホンによる聴力チェックは無理にヘッドホンの音量を上げたり耳に押し付けたりしないこと、普通にしていてはっきりわからなければ意味がありません。ほとんど聞こえないけどわからないじゃないとか、3回のうち2回は間違えるけどなんてのは聞こえない物としましょう)

で、まぁ、低域の数十ヘルツレベルは密閉型ヘッドホンでは感じられますが、10センチ程度のフルレンジスピーカーでは1mもはなれれば感じられないでしょう。これはスピーカーのひとつの限界としてみるべきです。理由は簡単で息を吹きかけようとしたとき口元では風が作れても50cmもはなれればほとんど感じられなくなるのとおなじ様な事だと思います。※1圧力が逃げ、耳にまで伝わらない ※2もし、それをヘッドホンと同じように感じられるようにしようとしたならばスピーカーはもとよりリスニングルームの方まで大変な事になるでしょう、その上、スピーカーからリスナーまでの間にある距離の為にどうしても音質が変わってしまう(リスニングルームの反射音が乗る)という・・・

で、低音再生は難しいので諦めるとして(←、高域はもうちょっと何とかなるんじゃないですかって話です。

で、まぁ、ぶっちゃけてしまえば背圧がかからないような工夫をすれば高域は案外と延びます。測定値など厳密な事をいえば足らないとかあるかもしれませんが、聴感上そう大きな差のない音質で聞けると思います。透明感のある音で聞けるでしょう。
ただ、その抜き方がむずかしくて、単純な方法で抜くと(ただでさえない)低音感がさらに無くなる事になります。
単純には平面バッフルを使えば良くわかります。もしくは現在ではあまり作られませんが大容量のエンクロージャーを使ってみるといいと思います。

とりあえず、背圧を抜く工夫は知る限りでは2つほど特許がとられている物があって、それですと割りと小型のエンクロージャーでも高域感はずいぶん良いかと思います。

と、言うわけで、確かにツイーターに比べればフルレンジスピーカーは高域が出しづらいでしょうけれど、聴感上大きく問題となるほど出ないわけではなく、出てはいるけれど背圧がかかる条件(大きな低音入力・小型エンクロージャー)では振動版の動きが抑制されてうまくならないという話でした。
また、こういった条件に当てはまる場合、低音が控えめの音楽であればフルレンジスピーカーでもクリアーなサウンドが楽しめるはずです。曲によってすごく篭って聞こえるとかクリアに聞こえるとかの差異がある場合は背圧の調整などを試してみるのは一考ではないでしょうか?

そういえば昔に家の壁に穴を開けてそこにスピーカーをセットし、背圧・逆位相の音は屋外に逃がしてやる事ができれば理想なんて話を聞きましたが本当にやったらどうなるんでしょうか(笑
興味深いです。(もちろん、本当にやったら家の壁に穴があく上に、セッティングはいじる事が出来ないので、案外と勝手が悪いと思います)

234693