kondou製作所のブログ

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タイムドメインスピーカーTD307 Ⅱと真空管アンプとか

先日組み立てたKA−08(16A8シングルステレオアンプ)を鳴らすのにTD307Ⅱを使ってみました。

タイムドメインスピーカー的には真空管アンプは思想として合わないところがある様な気がしますが、いい音のスピーカーとだけ見れば組み合わせて試すのは無駄なことではないです。(両方とも手持ちですし、やっちゃいけない食べあわせでもないですし(笑)

で、まぁ組み合わせてみたんですけど、想像以上に良かったです。
TD307Ⅱは駆動系が極めて柔軟なのか、同じ入力をしたほかのスピーカーよりも振動板が非常に元気よく動きます。小口径ですから、いくら動いたところで低音は出ないわけなんですが振動板の動きを妨げるような硬く重い駆動系を持つスピーカーというのはやはり好みの音がしません。具体的には立体感の点で差が出るような気がします。真空管アンプでもタイムドメインスピーカーらしくスピーカーの存在を感じさせない気持ちの良い音離れをして鳴ってくれます。

たかだか2w(ch)の出力しかないアンプでは力不足は否めないなんて声もあるでしょうけれど、TD307Ⅱは非常に元気に鳴るので真空管アンプで鳴らしているのを忘れてしまうほどです。

「周波数特性的に下の方までズンドコ鳴らしたい!」という場合にはもちろん2wでは無理がありますが(でも、2wayスピーカーで6条程度の部屋ならそれなりに鳴るかな?)KA−08とTD307Ⅱの組み合わせは「自然な立体感・定位・音離れが感じられる音質」を感じさせてくれて、パワーオーディオにはない魅力があります。

真空管アンプは小出力の上にスペック上で見れば歪やアンプ固有の音が付加されるといわれ「正確な音」と言う観点ではやや別の物と見られるところがあるかと思いますが、実際に聞いてみるとクリアで艶やかな魅力ある音色です。また、今回の組み合わせではスピード感もあり案外何でも聞けそうです。

真空管アンプからするとタイムドメインスピーカーが、タイムドメインスピーカーからすると真空管アンプが異端となりそうですが、興味のある方はぜひこの組み合わせをお試しいただきたいと思います。

(軽く良く動く駆動形を持つタイムドメインスピーカーなら、小出力アンプとの相性がいいのはある意味当然なんですよね(^−^;)

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