kondou製作所のブログ

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サンバーのエンジンルーム冷却ファンの事とかー

こんばんは、日暮です。

今日は車の話。

スバルのサンバーにTW−2ってのがありまして、軽のワンボックスですね。

このTW−2の前ぐらいからかな?エンジンルームにファンが付いてまして、エンジンルーム内が加熱しますとマフラーのあたりに風を送るようになってるわけです。

で、このファンが年数が経ってくるとベアリングの油が切れて音が出だすわけです。

このファン、素人でも交換できるかもしれませんが部品としての価格が2万円ぐらいするそうで、何とか安く修理できないか?という話です。

まずは取り外し

左後輪をジャッキアップしてはずします。
ジャッキアップしましたらウマかしっかりした木の台かなにかをサスペンションのどこかに丈夫な所にかって、ジャッキが外れても車両が傾かないようにします。

タイヤをはずしますとタイヤハウスの向かって左側にエンジンルーム側面のプラスチック製のふたが付いていますのでクリップ?を3箇所はずしてふたを取ります。

クリップはマイナスドライバーでクリップ中央部分を引っ張ると取れますが、わからない人は自動車屋さんできいてください。(ちょっと特殊な部品なので普段なじみの無い人はクリップを破壊してしまう恐れがあります)

ふたが外れますと電動ファンが12ミリ角の頭の六角ボルトを2本使って止めてありますのでボックスレンチを使って取り外します。

まず一本緩め、もう一本は完全にはずします。緩めただけの方のネジを片手で緩めながら、もう片方の手でファンを支えます。

2本ともネジを取るとファンがはずせるわけですが、電源ケーブルがまだつながったままですのでケーブルを引きちぎらないように気をつけてエンジンルームの下の方に置いてやります。そうしましたら電源ケーブルをはずします。

電源ケーブルのコネクタは爪が付いていますのでコネクタの形状をよく確認して爪のロックをはずしながら引っ張って抜きます。無理に引っ張ってコネクタからケーブルがちぎれると大変な事になるので注意。

ケーブルがはずせましたらエンジンルーム下部の隙間から上手く取り出します。

取り出したファンは樹脂性のファンが頭が8ミリ角のナットで取り付けしてありますのでファンを片手で持ってもう片方の手で8ミリのメガネレンチかボックスレンチを使ってナットをゆるめてやるとファンを取り外せます。ファンの下にワッシャーが入っているので気をつけてください。

ファンを取り外しますと軸の根元が見えます。また、ベアリングが入っているであろう部分の上に一箇所穴が開いており、穴の奥にはフェルトが見えます。

この穴とモーターのシャフトに「チェンオイルスプレー」などの「粘りのある潤滑油スプレー」を注入してやります。

軸の部分は軸に少しずつ油をかけてやると伝って入っていきます。ベアリング部分に開いている小さな穴はその周辺にたまるように油を注油してやります。ただ、ためるだけでは穴に入っていってくれませんので穴の部分へ爪楊枝で油を誘導してやると入っていきます。

どれくらい注油してやるか?過ぎたるは及ばざるが如しです。5mlを目安に注油してみるといいかもしれません。(当方はこの作業に伴う事故などについて一切保証はいたしません)

注油作業ができましたら軸を左右に数回回した後15分ほど注油した面を上にしてモーターを放置しておきます。

放置の後、軸やカバーに付着している余分な油をウエスで丁寧にふき取りファンを元通りに組み付けます。

取り外しの逆の手順でモーターファンを車両に取り付けます。


実際に乗ってエンジンルームの温度を上げモーターファンが動く条件にしてファンが回るのを確認します。
おそらく、音がとても静かになっているので気をつけて確認します。


注意事項ですが、このやり方ではファン側のベアリングにしか注油できません。ファン側と反対側にもベアリングが入っていますが、音が出るのは負担の大きなファン側のベアリングですのでそのベアリングに注油をすれば一時的に静かにできるというわけです。反対側のベアリングも負担こそ少ないものの同じだけ回転しているわけですからいずれは音が出だすかと思いますが、負担が大きく違いますのでファン側のみのメンテナンスでしばらく持たせることができると思います。反対側のベアリングをメンテナンスしようと思いますと、おそらくモーターのカバーのカシメをはずさないといけないと思うのでとても大変だと思います。

また、注油量が多すぎた場合モーター内にオイルが入り込んでモーターの焼損及び火災の原因になる可能性もあるかもしれません。
ただ、エンジンルーム内でモーターにトラブルが発生したとしてモーター直近に可燃物は無いですし、おそらくモーターが焼損すればヒューズが切れるなどすると思います。と、いうわけで当方は自己責任で納得して作業したわけですが、もし同じ作業を他の人がやって重大事故が発生した場合に当方は責任を取れませんのでくれぐれもご注意ください。


当方のサンバーは10年越え、走行距離10万キロ越えですが、そこそこ調子よく走ってくれてます。(クラッチ板も換えてないのよ!w
電動ファンはこの度メンテをして交換を先延ばしにしたつもりですが、他にもいろいろ痛んでくるので悩ましい所ですね(苦笑


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